コラム

2020.05.14

Vol.12 「観察力を養いましょう」 

散歩の回数が増えました。今迄は季節の変わり目に花々を見に行く程度。今では、運動も兼ねて週に二回ほど。同じコースでは飽きてしまうので、東西南北4コース。同じコースは2週間程でやってきます。ただ歩くだけの道が様変わりしました。2週間後には違う花が咲いていたり、新たな発見があったり。

ある住宅の玄関前の小さなスペースに可愛い花を見つけました。ネットでようやく名前が判明し、その花が何度も歩いている緑道にも自生しているのを見つけました。今迄は自らが知る花ばかり見ていて気付きませんでした。興味を持つ事で視野が広がります。

家づくりの相談を建主としていると、建主本人の経験や知識以外の事に触れると戸惑われます。それでも新たな発見を楽しみ取り入れる勇気、気づきが家づくりの醍醐味です。

毎日の変化が少ない日々だからこそ、その平凡な中に小さな発見があります。今は観察する目が養われる時です。スローな時間を有意義に過ごしましょう。

記:中澤 克秀



※   さくらの根元に自生するタツナミソウ(立浪草)と思われる。

※ 最初に見つけた散歩途中の住宅の玄関先。コバノタツナミ(園芸品種)と思われる。


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世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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