コラム

2020.05.23

Vol.17 「テレワーク時代の暮らし方 」 

テレワークすなわち自宅内勤務は政府が言ってほど簡単なものではありませんでした。やはり対応できる分野は意外と少ないのではと思います。私的空間に仕事を持ち込むのです。まずそのための空間を準備しなくてはなりません。住宅がもともとテレワークのための部屋が整っているならいざしらず、オンライン会議でも背景から家族の声、姿が写り込んでしまうケースもあります。ダンボールの間仕切りでも欲しいところです。

新型コロナウイルスの蔓延が終息後もテレワークを導入する可能性がある場合、たとえ2畳ほどでも仕事空間を設け、情報漏えいを防ぐ設計を組み込む必要がありそうです。また換気設備を他の部屋を加圧してこの部屋を陰圧にして感染症流行の際の隔離室として利用する準備するも考えられます。情報化社会の成熟とテレワークなど外部との繋がり方の変化に暮らし方をどのように対応していくか考えること、課題がまた一つ増えました。

記:米田雅夫


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世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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