全国一斉の外出自粛生活。しかし都市封鎖を思わせる状況下にしては、暮らしにおける 物質的な面では一部商品(マスクや消毒材)を除き、それ程不自由はなかったと感じる方 は多かったようです。その裏には紛れもなくネット通販や宅配分野の発達とフル稼働があ りありました。そして驚いたのは住宅地でのごみの量です!明らかに平時より終日人口は 増えたとはいえ、宅配等の梱包(箱)や商品梱包(家電、日用品から食料品)でゴミステ ーションは連日溢れかえりました。
改めて、「消費社会・使い捨て社会への危惧」は商品のみならずその梱包の在り方まで考え 方を改めなければならないと実感しました。
一方、街を見回すと建て主一代で建て替わった家、使われなくなった家の多さに気付きま す。家の使い捨てです。住宅流通の新築と中古の比率 8:2、住宅の平均寿命 30 年未満。 人口減少(特に 20 代 30 代)と新築着工数の推移……、統計上も家の消費を物語る数字が 氾濫しています。 住まい(家)とは何か!?~その認識自体を改める時期が来たのかもしれません。
記:高橋隆博
新型コロナウイルスで暮らしと住まいは変わる!?
世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。