コラム

2020.06.12

Vol.28「一軒に一灯」 

Vol.24「テレワークで町と街が変わる」に続いて

「STAY HOME」の期間、夕方の人通りが少ない時間帯にまちに出ると、住宅地は暗く静かに感じました。

冬はイルミネーションで飾られた家々がよく見られ、寒さを和らげてくれます。今は、行政が設置する街路灯の白い光が、全体照明として上から道路を白々と照らしています。決して照度が足りないわけではありませんが、暗く感じるのはなぜでしょうか。

住宅の窓は防犯のためにシャッターが閉められたり、厚いカーテンが閉められたりしています。この家は人が住んでいるのだろうかと思ってしまう時さえあります。玄関灯がついていればそれでも良いですし、窓から光が漏れるだけでも良いと思います。

一軒に一灯を道路に対して設置してはどうでしょう。暖かい光を、できれば人間の目に入ってくる高さの低い光が良いと思います。
帰ってきた時に、ほっとする住宅地に感じられるのではないでしょうか。

青い光で医療従事者に感謝を伝えるように、住宅地の、そして自分の家のイメージを光で伝えましょう。

記:大塚 雄二


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世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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