私たちが望む暮らし
新型コロナウイルスの影響で家族と過ごす時間が増えたかと思います。こういう時だからこそ家族で新しい住まいへの夢などを話すのはいかがでしょうか。
私が住宅の設計をする時、建て主さんにはこれから希望する新しい暮らし方をヒアリングします。そうすると、居間は◯◯畳くらいで、2人の子供に子供室を・・・と返事が還って来ます。イヤイヤ、私は具体的な希望よりも、どのように生活したいか、どんな事が好きで、どんな事が楽しいと思っているのかなどの事を聞きたいと思っているんです。設計の醍醐味は、ヒアリングから家族の奥に潜む暮らしへの要望を感じ取り、それを敷地・予算などの条件を基に料理し、居心地の良い建て主さん達らしい雰囲気の有る家を設計する事に有ります。
家族各人の個性の集まりが家族のアイデンティティとなりその家の色となります。自分達家族が望む暮らし方を、こんな時だからこそ語り合い整理するのも良いのではないでしょうか。
記:大川 直治
新型コロナウイルスで暮らしと住まいは変わる!?
世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。