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空間ワークショップフォーラムへのお誘い

概 要OUTLINE

空間ワークショップフォーラムへのお誘い

 

2003年以来連続して実施してきた空間ワークショップという活動は、2019年5⽉21⽇の関東甲信越⽀部⽀部役員会において「⽀部事業」として実施していくことが決まりました。

そこで、この度、継続的に実施して来た空間ワークショップという活動を実施・サポートするために、地域会の枠を超えた横断的プラットホームを実態に即して整え、「空間ワークショップ」の実施及びさらなる発展に寄与したいと考え、「空間ワークショップフォーラム」という活動基盤を組織しました。

今まで空間ワークショップを実施してきた地域会の関係者のみなさまにご理解いただき、開催に関するスケジュール管理、ファシリテーターの募集・調整、資材の保管・補充・搬送など、これまで各担当地域会がそれぞれその担当地域で⾏なって来たことの⼀元管理を⾏い、実施主体である⼩学校および関係団体と、これまで以上にきめ細かい連携をとり、この活動がさらに継続・発展していくものと考えます。

空間ワークショップフォーラムは、これまでこの活動に携わってきた地域会からの7名をコア・メンバー、ファシリテーターとして空間ワークショップを⽀えていただいた建築家のみなさまをメンバーとして新たなステップを進めていきたいと考えております。それとともに、活動に関⼼のある多くの建築家にもご参加いただきたく思っております。なお、2018年2⽉10⽇に実施した空間ワークショップの記録動画が下記URLからご覧になれます。

https://www.facebook.com/n2taka/videos/543506679420446/?modal=admin_todo_tour

 

みなさまにおかれましては、ここに掲げられました趣旨をご理解いただいた上で、この空間ワークショップフォーラムにご参加いただきたく存じます。

コア・メンバー(五⼗⾳順):

⼩池正⼈(中野地域会)

桜本将樹(神奈川地域会)

鈴⽊和貴|事務局(城北地域会)

⾼⽥典夫|代表(三多摩地域会)

⻑井隆志(世⽥⾕地域会)

藤沼 傑(神奈川地域会)

⼭本和彌(三多摩地域会)

<連絡・問合せ先>

⾼⽥典夫

関東甲信越⽀部 空間ワークショップフォーラム/三多摩地域会 代表

有限会社 アトリエテン

〒180-0006 武蔵野市中町2-7-1

mobile 090-3912-5620 e-mail:norio.takata@gmail.com

【空間ワークショップ|資料】

■空間ワークショップとは何か

空間ワークショップは、2種類の⻑さ(1,800mm と900mm)の材⽊とゴムバンドだけを使い、6〜10⼈の⼦どもたちがグループで協働してアイデアを出し、⾃分たちが⼊ることができる「いえ」をつくり、みんなで校庭に「まち」をつくろうというものです。

⽬的:

  1. 未来を担うこどもたちの環境・建築教育
  2. 造形の具体的⼿法の研究・普及
  3. 建築家としての地域貢献/学校教育への参加

効果:

  1. 建築環境・空間を⾃らつくり、体験することの楽しさを学ぶ
  2. ⾻組みの⼒学を体で感じ取り、⾃然界の数学的法則に触れる
  3. 組⽴・解体・⽚付けという共同作業を通じ、他者と協⼒する能⼒を養う
  4. 作品の解体と使った部材のリサイクルを通じ、エコロジー志向の⼼がけを学ぶ
  5. 街並みの調和に対する意識を⽣み、またそれを皆で共有することの⼤切さを知る
  6. まちや建築の魅⼒を体感させ、明⽇の美しいまちづくりの担い⼿を養成する

ねらい|育てたい⼒

  1. 「⼈」=建築家協会の⽅、「もの・⾃然」=⽊材を対象にして、建てたい家や活動を⾃らの課題として捉え、友達と協⼒して実践する⼒を育てる。
  1. ⽊材を扱うことによって、⾃ら考え主体的に判断し、組⽴てたり試⾏錯誤したりして、問題を解決する⼒を育てる。

この活動は、2003 年に⽇本建築家協会[JIA]関東甲信越⽀部中野地域会で考案され、2003 年10 ⽉4 ⽇に中野まつりの⼀つのイベント「公園にまちをつくろう!」として初めて実施されました。その後、2004 年8 ⽉27 ⽇に開催された東京都図画⼯作研究会城⻄⼤会で発表した際に、武蔵野市⽴の⼩学校の先⽣⽅がこの活動に関⼼を持ち、授業としての空間ワークショップの可能性について、相談を受け、あらためて授業としての企画を先⽣⽅と協議し、2005 年11 ⽉に武蔵野市⽴境南⼩学校、2005年12 ⽉に武蔵野市⽴桜野⼩学校、2006 年3 ⽉に武蔵野市⽴第三⼩学校で実施された空間ワークショップから「授業としての空間ワークショップ」が始まり、その後それぞれの担当の先⽣⽅との討議などを踏まえて現在の⽅式に収斂してきました。

■活動実績および実態

現在実施している「空間ワークショップ」は3つのパターンに分けられます。

a.「授業としての」空間ワークショップ|現在、メインで実施しているタイプ主催は、各⼩学校で、ファシリテーターとして参加している僕たち建築家は、学外招聘講師ということになります。

b.地域会が参加者を集めて実施する空間ワークショップ|「中野まつり」などでの実施タイプ各地域会が主催ということになります。

c.各期間・団体が企画し実施する空間ワークショップ|「東⼤和市中央公⺠館での夏休みイベント」のようなタイプ

主催は、それぞれの機関・団体で、僕らは協⼒者という位置付けとなります。会場は学校でも授業としてではないもの「おやじの会」が実施するようなタイプは、ここに⼊ります。主催はそれぞれ異なりますが、僕ら建築家は、どの場合も、イベント運営の責任は担っています。

別添の「空間ワークショップ活動データ」をご覧いただければお分かりになるように、この活動はすでに地域会の枠を超えて実施されています。

最近では毎年10〜20 校でこの空間ワークショップを実施して、すでに15 年⽬に⼊っていますので、参加した⼩学⽣は12,000 ⼈を超え、少なくとも1,000 軒以上の「いえ」が建ち並んだことになります。この数にもびっくりしますが、それよりもっと驚くことは、同じものができないということです。

2005 年から始まった授業としての空間ワークショップの実施には、時間割の調整など担当の図画⼯作の先⽣だけでは実施することは難しく、校⻑先⽣はじめ関係者の理解と協⼒が必要です。中⼼となって動いていただいている図⼯科の先⽣が移動され、今まで実施していた地域を離れてしまい、別の地域会担当地区になってしまうという事例も出ていたりして、地域会という枠を超えたサポート体制が必要でした。

■ 組織の運営について

そこで、継続的に実施してきた空間ワークショップという活動を実態に即して実施・サポートするために、地域会の枠を超えた横断的プラットフォームを整え「空間ワークショップ」の実施及びさらなる発展に寄与したいと考え、「空間ワークショップフォーラム」という活動基盤を設⽴しました。

開催に関するスケジュール管理、ファシリテーターの募集・調整、使⽤資材の保管・補充・搬送など、これまで各担当地域会がそれぞれその担当地域で⾏ってきたことを⼀元管理ができるようにすることで、実施主体である⼩学校および関係団体と、これまで以上にきめ細かい連携がとれるようになり、この活動がさらに継続・発展していくことを⽬指しています。

詳細情報DETAIL

主 催
関東甲信越⽀部 空間ワークショップフォーラム