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報告

なりたての建築士のための設計コンペ 《事務所ビル》

報 告REPORT

概 要OUTLINE

【主旨】
一級建築士の資格取得者は、2次製図試験も合格されたわけですが、これは試験として行われた設計であり、本来の建築家として、自らの意図を表現する事は無かったと思われます。JIA城東地域会は、試験とは別に、建築家として同じ課題に取り組んだ時は、異なる設計提案が有るものと考えます。そのため、一級建築士のデザイン・空間表現の向上を目指す場として、一級建築士の製図試験と同じ条件での、設計コンペティションを計画しました。

【テーマ:】
私たちの時代のオフィス 「オフィス」という概念が生まれたのは、産業革命の時と言われています。決められた時間に、決められた場所で、集まって働くその空間をオフィスと呼ぶようになって既に200年が経ちました。その概念がいま揺らいでいて「どのように働くか?」「そのためのオフィスとはどういうものか?」と皆模索しているのではないでしょうか。離れることを求める一方で集まる価値も見直され、それら働くことの多様性が認められる、いまの時代の新しいオフィスをこのコンペで探してみたいと思います。 以前、イームズの事務所を映像で見たことがあります。倉庫のような大きな空間のなか、たくさんの机や椅子、棚の他にも工具や撮影機材、風洞実験などの機械が見えました。制作途中のモックアップから完成した物まで、映像やプロダクト、そして建築にいたるまでの創作に関するさまざまなものに溢れており、まさしくそこは楽しく挑戦的なイームズ夫妻そのもののような事務所でした。オフィスとは、そういう個性が現れるところであり、また創造的な現場でもあると映像を見て私は思ったのです。と同時に、オフィスという概念が初めて生まれた瞬間も、実はダイナミックで独創的だったのではないか、とも想像しました。私たちが思い浮かべるどこか均質で機械的な「オフィス」と異なる、動的で有機的な「オフィス」が出現していたのではないか。そういう概念が生まれる瞬間とは、社会の価値観が変わろうとする時であり、またそれは何か言葉にできない大きな運動のように思うのです。 いま私たちも、その運動の只中に生きている気がします。大きく変わろうとしているこの時代の、興奮と想像力を掻き立てる提案を、期待します。                                           審査委員長:畝森泰行

質疑の受付期間中ですが、これまでの質疑を昨年前も含めて、事前に公開します。

詳細情報DETAIL

開催日
5月27日 審査会・講演会
会 場

Web公開審査会

講 師
【審査員】
審査委員長+基調講演:建築家 畝森泰行氏:畝森泰行建築設計事務所
審査員:JIA城東地域会
     
審査委員長プロフィール :
   Awards:2020年 JIA優秀建築賞・日本建築学会作品奨励他  
               「須賀川市民交流センターtette」
参加対象者
【応募資格 】
資格:令和4年度 一級建築士試験合格者
参加費
無料
定 員
無制限
CPD
3単位(予定)
問合せ先
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 城東地域会 事務局
申込方法

申込:JIA城東地域会までメールにて申込(事前申込必要)
mail:jia.jyoto.chiikikai@gmail.com

主 催
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 城東地域会
協 賛
株式会社 総合資格