報 告
ロッシェル・カップさん、横河 健さんによる対談での講演会、多くの方々のご参加をいただき、盛況のうちに終わりました。ご参加いただいた皆様、関係者の方々、ありがとうございました。
今回の神宮外苑勉強会の内容をYouTubeで配信しています。
当日参加できなかった方、改めて内容を確認したい方など、是非ともご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=gHe2W0JN9C4
現在進められている神宮外苑計画について、専門的知識向上のため客観的に現状を学び、何が問題なのかを知り、建築家として考える場になったかと思います。
ロッシェル・カップさんからは、多数のスライドにより現状において何が問われているかを提起して頂きました。神宮外苑はもともと国有地で、全国からの献金や献木、勤労奉仕によって作られ、その後風致地区として明治神宮に与えられ、今の景観が出来上がったこと。神宮球場や秩父宮ラグビー場が持つ、臨場感やその歴史的価値。現在計画されている案に沿ったパースによる説明から、風景や樹木への影響。その他にもいろいろ多くの問い掛けがありました。
横河 健さんからは、神宮外苑が持つ文化的価値、土地に関係する税金、まだ築後42年しか経たないオフィスビルの建築的価値や解体での環境負荷によるSDGsへの意識、など様々な観点からの問い掛けがありました。また、対談終了後には、ロッシェル・カップさんの神宮外苑への熱意に対して「1960年代のニューヨークのジェーン・ジェイコブズの姿に重なる」とのコメントもありました。
日にちを変えての神宮外苑見学会にも多くの方々に参加を頂き、大橋智子さんの案内により神宮外苑全体の見学を約1.5時間をかけて歩きました。見学会のスタートはイチョウ並木青山通り側入り口から始まり、秩父宮ラグビー場へ向かう通りに面した道にあるイチョウ並木の紹介、イチョウ並木と絵画館の間にある軟式野球場の生い立ち、神宮球場は絵画館の設計者であることや神宮球場耐震改修での経緯、など丁寧な説明を頂きました。
今後も勉強会として、再開発制度や都市環境に造詣が深い各方面の専門家による対談形式講座を検討しています。勉強会を重ねることで、神宮外苑の現状を学び、何が問題なのかを知り、建築家として考える場になるようにと考えています。
概 要
建築家や関心のある市民のための、神宮外苑とその再開発について学ぶ講座です。
■講座概要:
現在進められている神宮外苑計画について、建築家や関心を持つ方々へ、客観的に現状を学び、何が問題なのか知りたい、という専門知識向上のための対談形式による考える場としての講座です。
神宮外苑開発については、取り壊される1926年竣工の神宮球場、イチョウ並木の存続への重大な影響など、緊急に神宮外苑の状況を知ることにより、今後の都市環境への課題を考える場がつくれればと思います。
対談講座での知識の習得と合わせて、神宮外苑に出かけて現地を見学し、より深く神宮外苑について知る機会にしたいと思います。今後の予定では、様々な意見を聞ける勉強会として、再開発制度や都市環境に造詣が深い各方面の専門家による対談形式講座も検討しています。
私たちは建築家としてあるいは都市環境に関心を持つ者として、今社会で起きていること、問題について、しっかり学び、考えていく必要があると考えています。
詳細情報
- 開催日
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[1]講演会:2023年7月25日(火) 19時~20時45分
[2]神宮外苑見学会:7月29日(土) 16時より1~2時間程度
- 会 場
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[1]講演会:東京体育館 地下 第3会議室 渋谷区千駄ヶ谷1-17-1 (電話 03(6380)4832)
★注)JR千駄ヶ谷駅より東京体育館の敷地内に入ってすぐ、右手ピラミッド屋根より入って左手に進んでください
[2]神宮外苑見学会:集合場所/神宮外苑イチョウ並木青山通り側入り口
- 講 師
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[1]講演会:
ロッシェル・カップ氏(経営コンサルタント)
横河 健氏(建築家) - 参加対象者
- 建築家、あるいは建築専門外でもどなたでも参加できます
- 参加費
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[1]講演会:参加費:1,000円
オンライン参加(ウェビナー、参加無料)
https://us06web.zoom.us/j/88249863094?pwd=dVdyZlZyODB2L1FKQ3Z2Mm9BamlBUT09
パスコード:287058
[2]神宮外苑見学会:寄付制(一口1,000円) - 定 員
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[1]講演会:会場定員:30名
[2]神宮外苑見学会:定員なし - CPD
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- 問合せ先
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nishikawa@kj-web.or.jp
090-9492-0075(西川) - 申込方法
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https://forms.gle/Z8smhzgpp36tguwE6
- 主 催
- 「考える建築家のための講座」実行委員会