報 告
概 要
─ みんなで考える街と建築の未来 ─
MASセミナーは、港地域会の建築家数名がパネリストとなり、街に対する思いや街を形成する要素としての建築の可能性について、テーマに沿ってお話しいたします。参加者の皆様の意見も伺いながら、多様な視点で各テーマについて考える場にしたいと思っています。街並みや建築、建築家の考えに興味のある方は、どなたでも参加できる無料セミナーです。 皆様お誘いあわせの上、どうぞお気軽にご参加ください。
第28回 「素なることと多様な相」
建築の“素なること”について、共和政ローマ期の建築家ウィトルウィウスによる『建築十書』(現存する最古の建築理論書)を紐解いてみます。「よい建築は、職人の技や形式ではなく、建築家の仕事が社会との相関性に依存し、[堅固さ、快適さ、美しさ]という3つの条件によって成り立つ」とする有名な定式があり、まさに建築の原点であり古典的世界から現在まで通じています。また、建築家の発祥についても、原理(arche)知って技術(techne)を駆使する人と説明し、人間は家の建造から他の技術や学問に進み文化的になるとも説明しています。
建築は人間社会のほとんどの領域に関わりをもつことから、現代の社会の“多様な相”における、私たち建築家の職能も社会状況や時代の認識によって変化しています。今回のMASセミナーでは、今年のJIA全国大会(東京)のテーマ“素なることと多様な相”について私たちも考えてみます。現代社会の多様性の中で未来の環境を見据える会にしたいと思います。(村上晶子)
詳細情報
- 開催日
- 2018年7月21日(土)
- 時 間
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講演 14:00〜16:00
懇親会 16:00〜17:30 - 会 場
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日本建築家協会JIA館1F 建築家クラブ
東京都渋谷区神宮前2-3-18 - 参加対象者
- 一般/学生/会員
- 参加費
- 講演会の参加は無料です。
- CPD
- 2単位
- 問合せ先
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JIA 関東甲信越支部 港地域会
http://www.jia-minato.jp/ - 申込方法
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参加希望の方は、港地域会ホームページ(http://www.jia-minato.jp/)の参加申し込みフォームからお申込みください。
- 主 催
- 日本建築家協会 関東甲信越支部 港地域会