第96回 JIAアーバントリップ・オンライン

第96回 JIAアーバントリップ・オンラインは、約120名の方々のご参加申し込みを承り、師走12月土曜の日中にもかかわらず多数の方々のご視聴を得ました。皆様のご参加、ご視聴ならびにご登壇いただきました林寛治さん、アメリ―さん、太郎さんのご家族、そして協賛各社の皆様に心より感謝御礼申し上げます。

さて、「林寛治『私の家』を語る」と題した通り、林寛治さんには、みごとに隅々までご自邸についてお話しいただきました。見学ビデオをベースに、都度挿入される、詳細図に至るまでの図面や当時の施工写真などとあわせ、軽妙かつ子細な説明があり、たいへん豊かな内容となりました。圧巻なのは直営工事の模様で、ブロック工事は清家清邸の職人に依頼し、大工は疎開時代の山形の旧友に頼み、床のタイルは独自のルートで輸入・調達し、果ては自ら外壁の塗装をおこなったというものでした。このご自邸がおよそ50年にわたりほぼオリジナルのままあり続けているというのも、そうした設計から施工に至るまでの林寛治さんのエネルギーの賜物ではないか、と感じた次第です。皆様も興味深いお話をお楽しみになられたことと思います。

本ウェビナーの様子は、支部HPにて３月下旬にYouTube公開されています。当日お見逃しになられた方、再度ご覧になりたい方など、是非ご覧ください。
youtube

第92回、第94回、第95回に引き続き、今回も建築家の自邸を取り上げました。個人住宅は大勢のリアル見学は困難で、他方、建築家の自邸は、コロナ禍の中、見学・取材、動画撮影の同意が得られ易いであろうとの判断からでした。建築家の自邸にはたいへん興味深いものが多々あります。今後も建築家の自邸については引き続き取り上げてゆきたいと考えております。

最後になりますが、ご参加、ご視聴いただきました皆様には、配信途中で場面転換に不手際がありましたことお詫び申し上げます。また、今回、企画構成ついてただならぬご協力をいただきました林太郎さん、見学動画や360°画像を収録いただきました君塚和香さんに改めて感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

皆様、次回をお楽しみになさってください。