■ 委員会のミッション
(公社)日本建築家協会関東甲信越支部 保存問題委員会 は、JIAが発足した2年後の1989年から関東甲信越支部に設けられた委員会です。私達にとって建築や街づくりに関わる行為を通しての社会貢献が建築家の役割であると共に、優れた建物等を健全な状態で後世へ継承し、その価値を広く社会へ伝えていくことも建築の専門家としての使命と考えます。
日本の高度成長期から約半世紀が過ぎ、著名な建築物だけでなく、地域に存在する様々な建物が、老朽化や社会環境の変化による機能の喪失を機に姿を消しつつあります。一方で、その建物を長年使い続け、あるいは風景の一部として過してきた人々にとって、それらの建築は大切な記憶の一部となっています。こうしたことから既存建物の建築的価値を見定め、新たな機能を与え、厚みのある地域文化の一員へと再生させることが、成熟した社会において求められています。
■ 活動
委員会は、問題となりつつある物件を地域会とともにリストアップし状況を見守り、必要があれば見学会やシンポジウムを企画し、特に切実な問題となっている案件については事業主等へ要望書や提言書等を提出しています。委員の研鑽として地域会と共に勉強会を開催し、先進的事例や今後が心配な物件を見学し意見交換の場を設けています。また災害時には、被災地に文化財ドクターを派遣する窓口として活動しています。
■ 委員会の構成
委員会は、なるべく支部地域会全域から委員や連絡員を選出して頂き、互選による委員長および副委員長2名のもとミッションに当たっています。
文化的ストックとしての建築の意義にご理解のある方を当委員会では委員として年度毎に募集していますので、奮ってご参加下さい。(委員希望の方は支部事務局までご連絡ください。)
■保存問題委員会(2024年度)
委員長 福田之一 目黒 (梓設計)
副委員長 下崎明久 長野 (下崎建築設計事務所)
副委員長 大西康文 千代田(三菱地所設計)
委員 長井淳一 群馬 (アルキーフ長井淳一建築アトリエ)
委員 大嶽陽徳 栃木 (宇都宮大学)
委員 井口哲一 新潟 (建築設計事務所エヌスケッチ)
委員 黒田和司 神奈川(NEU総合計画事務所)
委員 本澤幸一 茨城 (AKH建築設計室)
委員 古賀大 都内 (日本設計)
委員 田村克己 杉並 (ヘイソン・カナイダーアーキテクツ)
オブザーバー 太田安則 千代田(Y・O まち・空間 コンサルタント)
安達文宏 千葉 (桑田建築設計事務所)
乗松 隆 専門
連絡員 今井 均 港
岸 成行 城東
安達治雄 中野
木村利雄 城南・埼玉
松田賢一 世田谷
網野隆明 山梨
信原利行 城北
高階澄人 渋谷