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委員会からのお知らせ

ゲストトーク20190620①前田格氏

今年度、都市・まちづくり委員会では建築と土木の協働の視点を中心に外部からゲストをお招きしてインタラクティブなディスカッションを行っています。
今回は㈱東京建設コンサルタント 前田格氏をお招きして「釜石市立唐丹小・中学校・児童館(乾久美子氏設計)における建築・土木の協働」をテーマにお話しいただきました。

ーーー概要ーーー
2019.06.20.(木)@JIA会館

本計画は津波被害後の小・中学校の再建を高台で行うものである。第一の特徴は、高低差30mの斜面地に校舎を配置する際に4mごとに平場を造成し、建物階高も一致させて周辺環境との一体化を図るコンセプトである。第二に、土木設計者、ランドスケープアーキテクト、施工者との対話を重視し、多様な専門家の力を結集した点である。
建築家が近接領域との協働体制に導くことで、ここでは多くの成果がみられる。建築と土木がめざす寸法精度の差、モノの取り合いや組み立てる際の「逃げ代」「調整代」の違いを克服するプロセスが興味深かった。建築家の他にも、これらを繋ぐことのできるプランナー、実務に精通した有識者などが助言する体制を整えることで、さらに協働の発展が進むことを期待する。

古賀大(日本設計)