今年度、都市・まちづくり委員会では建築と土木の協働の視点を中心に外部からゲストをお招きしてインタラクティブなディスカッションを行っています。
今回は都市・まちづくり委員会のメンバーである阿部俊彦氏に自身がかかわった「ムカエルないわん」の事例を話していただきました。
ーーー概要ーーー
2019.06.20.(木)@JIA会館
●タイトル(テーマ)
海・まち・いとなみの復興デザイン―気仙沼市内湾地区におけるまちづくり支援と防潮堤一体型建築の計画・設計―
●要旨
防潮堤と一体デザインの観光・商業・交流施設「内湾ムカエル」の計画を行った。
計画の中では、
・防潮堤はフラップゲート付として規定高さを確保しながら、海への眺望、連続性を確保
・デッキテラスから海側に連続する斜面緑地の公園で防潮堤をカバーし海面レベルに連続する空間を創出
・隣接施設とのブリッジでの接続、照明デザイン等の周辺エリアの調整・統括、管理運営方法の提案等、「内湾ムカエル」に留まらない復興まちづくりの起点となる活動
を行った。
●コメント
プロジェクトを通して、基盤整備前に復興推進エリアを集約化して整備し、それから徐々に範囲を広げて整備していく方針が、復興推進としても被災者心情としても適切ではないか、と感じた。
●参考URL:ムカエルないわん
株式会社アール・アイ・エー 太田 拓人