建設コンサルタンツ協会(JCCA)美しい国づくり専門委員会と日本建築家協会(JIA)都市・まちづくり委員会は、これまで土木実務者と建築実務者の交流の場として、「誰が景観を創るのか?」をテーマに、協働でシンポジウムを開催してきました。
13回目となる今回は「協働が生み出す近未来のdesign」をサブテーマに、津軽ダムを題材に建築・土木の協働の目指すべき方向性、美しい景観を創るための今後の展望、地域のまちづくり等への様々な波及効果について議論を行いました。
ーーー概要ーーー
2019.10.18(金)@弘前市民会館
津軽ダムは、そのデザインがもたらした社会的価値が高く評価されている。一貫したデザイン思想により纏められた美しい景観は人々を魅了し、ダムツーリズムにより人が時を過ごす場となった。パネルディスカッションでは、景観設計の過程、自然景観を取り込んだ施設群の設計思想、観光資源としての魅力づくりと地域経済の自立を目指したダムの活用等について語って頂いた。「この景観は子供たちに受け継ぐべき、生活や文化そのものだ」という言葉が印象的で、この景観に注がれた関係者の強い意志を感じた。美しい景観を皆の手で創り、守り、育てて行く義務が私たちにはある。当たり前であり最も大事な事を、感じさせられたシンポジウムであった。
参考URL:
土木学会デザイン賞(2018)
グッドデザイン賞(2017)
岩木川ダム統合管理事務所ホームページ
都市・まちづくり委員会委員長 近藤崇(日本設計)