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委員会からのお知らせ

支部長Report 2021年 7月号

支部長Report 

2021年 7月


梅雨が梅雨が明け猛暑が続き、そしてコロナ感染者激増のなかオリンピックが始まりスポーツ観戦の興奮とコロナ感染の不安の日々が続いていますが、皆様いかがでしょうか?

健康には充分ご留意いただきますようお願いいたします。

さて、各会議体では本格的に本年度活動がスタートしております。度々申し上げることですが、様々な社会変容が起こりつつあるなかJIA活動も建築家業務も変容が求められる時代であることは周知のことです。そんな背景を見つめながらJIA活動も「見直すこと」「新たなこと」に積極的に取り組んでまいりたいと思います。

引続き宜しくお願い申し上げます。

 

2021年8月1日

関東甲信越支部 支部長 慶野正司


 

7月  7日  JIA住宅部会オンラインセミナー (zoomウェビナー)

活発に活動している支部住宅部会のセミナーです。本年度最初のセミナーは昨年度に引き続きSADI北欧建築・デザイン協会との共催により「北欧 アルヴァ・アールトを巡る旅 Ⅱ ~アルヴァ・アールトとフィンランドの名建築を巡る旅」と題し開催されました。このセミナーの特徴は前半ガイド役の住宅部会・副部会長の関本竜太氏によるアールトの作品紹介を始め、後半ではSADI海外会員の遠藤悦郎氏のご協力をいただきリアルタイムでリモートによる建築案内です。建築見学会がなかなかできない今日、とても貴重な体験です。当日約340名の参加者にはJIA会員の他一般の方が大変多く魅力的な企画への期待の大きさがわかります。正にこれからのオンライン化活動の先駆的取組に敬意を表するとともに今後の開催を大変楽しみにしています。セミナーの様子はYouTubeにて配信されていますので是非ご覧ください。

 

7月  8日  JIA・2050カーボンニュートラル連続セミナー 第1回(zoomウェビナー)

全国環境会議を中心に2050年カーボンニュートラル目標達成に向けて建築家がやるべきことは何か?を考える計6回の集中連続セミナーが企画されています。その第1回目がJIA会員・一般含めて約500人の参加のもと開催されました。初回は「今は2021年夏、立ち止まって考えるにはこれが最後、さあ未来に向けて」と題し、東京大学大学院准教授・前真之氏によるご講演です。終始、歯に衣着せぬストレートな表現で私たち建築家にとっては耳の痛い指摘もありましたが日頃の設計活動を振り返る良い機会となりました。しっかりと目標を見据えてバックキャスティングで行動していかなければと聞き入りました。基礎的知識から活動展開に向けて2回目以降のセミナーに期待しています。

 

7月 15日  JIAトーク vol.180 (zoom)

過去45年の歴史のあるJIAトークがzoomで開催されました。当事業は建築家に止まらず多分野でご活躍されていらっしゃる方々にレクチャーいただき建築および周辺の知見を拡げることを目的としておりJIA会員のみならず広く期待を寄せています。180回目となる今回は「都市と流動性」と題しワタリウム美術館CEO・和多利浩一氏にレクチャーいただきました。お話しは和多利氏プロデュースによる現在開催中の「パビリオン・トウキョウ2021」のご紹介です。これは活躍中の建築家6名とアーティスト3名により、それぞれの思想や表現の異なる都心部に分散配置した個性ある9つのパビリオンです。そもそもこの度のオリンピックで来訪する方々を対象としたものでもあり、それぞれのパビリオンは日本の文化や歴史を掘り下げ表現したものも多く、その創作者の思想や製作の苦労話には興味津々聞き入りました。魅力ある都市を形成する大切な要素は、小さくても面として散りばめられた個性の表出であることを再認識する機会となりました。このパビリオン・トウキョウは9月5日まで開催しています。この機会に体験してみてはいかがでしょうか?

パビリオン・トウキョウ2021 (paviliontokyo.jp)

 

7月 15日 JIA・2050カーボンニュートラル連続セミナー 第2回(zoomウェビナー)

連続セミナー第2回は「多様な方法論で実現する環境建築・脱炭素社会を目指して」と題して山田貴宏氏(ビオフォルム環境デザイン室 代表)にレクチャーいただきました。山田氏は第17回JIA環境建築賞住宅部門で優秀賞を受賞された「里山長屋」の事例などを通して伝統的構法などからアプローチする多様な方法論についてご紹介いただきました。設計活動全体を通して建築の生涯エネルギー、生涯CO2排出量の削減など環境負荷の少ないライフスタイルやコミュニティーに至るまでの提案を行っています。

 

7月 22日 JIA・2050カーボンニュートラル連続セミナー 第3回(zoomウェビナー)

全6回を予定している連続セミナー第3回は「なぜ住宅への太陽光発電義務づけが重要なのか・京都府条例から学ぶ」のテーマで諸富徹氏(京都大学大学院 教授)にご講演いただきました。今年4月に立ち上げられた「脱炭素社会に向けた住宅建築物の省エネ対策等・あり方検討会」では住宅への太陽光発電設置義務は見送りの公算ながら2050年には設置が一般化することを目指すとのことです。京都府条例では再エネ義務化の実施に向けて令和4年4月以降の300㎡以上の建物への設置義務化がうたわれている。住宅エネルギー自給により経済的なメリット、脱炭素化に寄与、災害に対する強靭化に寄与することも言われています。脱炭素社会の実現には太陽光発電設置の義務化は理論的には理解できるものの建物計画においては街並み景観に配慮することも重要な要素であることは言うまでもなく、太陽光発電設置義務化に異論を唱える建築家は多いはずです。省エネ、創エネについて更に理解を深め建築家として具体的に取り組んでいく事が求められています。

 

7月  27日 臨時常任幹事会(一部) (zoom)

委員長・地域サミット合同会議を数日後に控え事前調整を行いました。今回も限られた時間内に盛沢山のプログラムを予定しており、会議内容やスムーズに進行するための確認が主な事項です。当日は全員で約100名の参加を予定しており全体会議からグループ会議に至るまで入念な場面設定の準備は必須です。各担当者による状況確認で安心して当日を迎えることができます。ありがとうございます。

 

7月  27日 (仮称)学生部会 定例会 (zoom)

毎月開催している学生会員が主体的に運営している定例会に参加しました。毎回学生が持ち回りに活動などをプレゼンし話題提供しながら交流を深めています。学生達は自主的に今後の活動も企画しておりJIA会員であるメリットも活かそうと検討しています。若い感性や社会を見る目も新鮮な学生達と触れ合う事で私たちにとっても有意義な時間となります。また、これはJIAの次世代を考えることにもつながることで今後(仮称)学生部会の立ち上げも視野に入れ支援して参ります。

 

7月  30日 委員長・地域サミット合同会議 (zoom)

一昨年より委員長会議と地域サミットを合同開催しており今年最初の合同会議をzoomにて開催しました。ほぼ全員の委員長さん、地域会長さんにご参加いただき内容の濃い合同会議となりました。この合同会議は委員会・地域会相互に情報共有し連携・交流を促すことと、また支部が抱える課題をみんなで考えることを目的としています。当日のプログラムは第一部前半に5つの委員会から活動報告をいただき後半は報告いただいた内容をきっかけに

「JIAの活動を次世代に次ぐ」

「委員会と地域会の活動連携を探る」

「これからのJIAや建築家の役割」

をテーマに6グループに分かれてディスカッションを行いました。各グループとも短い時間で各テーマの深度に差異はあるものの熱心に取り組まれました。議論の内容は記録し、今後の支部運営に活かして参ります。

第二部は、5月総会時に開催し好評であった法人協力会員と正会員の交流会の2回目を開催しました。今回は法人協力会員の他、学生会員、入会3年未満の正会員の皆さまにもご参加いただき更に交流の輪を広げることが出来ました。この時期、zoom開催の交流会は特に希薄な交流機会を補うばかりか、オンラインの利点を活かして製品紹介や活動紹介が活発になされ今後の交流機会の一スタイルとして確立していく期待が高まりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

委員長会議と地域サミットを合同会議報告

 

以上、ご報告いたします。