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委員会からのお知らせ

支部長Report 2021年 12月号

支部長Report

2021年12月号

 

皆さま、新年あけましておめでとうございます。

残念ながら今年もコロナ禍で迎える新春となりました。ここに来てコロナ新型株が猛威を振るう兆しがあり心配するところですが、私たちも約2年の経験でコロナとの付き合い方も学習しつつあり今後も続くであろうコロナ禍に順応していかなければなりません。

さて、下記レポート内にも記載しましたが、告示98号改定に向けて検討が進んでいます。前回の改定から僅か5年で改定の運びになるのは、当時行われた実態アンケート収集が不足したことで実態に即していない業務量が設定され多くの批判が寄せられたことによります。中小規模建築物や戸建て住宅などが特に問題視されています。業務報酬は言うまでもなく私たち建築設計に携わる者にとって、社会資本ともいえる建築物をより良質なものとしていくための確かな設計業務を支えるものです。国交省では令和5年の施行を目指して来春4月頃より実態アンケート調査を予定されています。皆さま他人事ではありません。是非とも一件でも多く改定に十分なデータを寄せていただきますようお願いいたしますと共に確かな改定となることを祈念致します。今後、支部では改定に向けての勉強会や意見交換会を予定しています。多くの皆さまのご参加をお願いいたします。

年末年始と大変寒い日が続いています。皆さまに於かれましては体調に充分ご留意いただき、本年もご活躍されますことをご祈念申し上げます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2022年1月1日

 関東甲信越支部 支部長 慶野正司

 

12月  2日  JIA・SDGs建築フォーラム2021実行委員会 報告書WG (zoom)

ようやく編集作業が終了しました。報告書WGの皆さまお疲れ様でした。12月発行のJIAマガジンに封入し会員の皆様にお届けいたしますので今後のSDGs推進活動の参考としてご覧いただけましたら幸いです。(本レポート掲載時には送付済み)

 

12月  2日  支部 第5回常任幹事会 (zoom)

今回の常任幹事会は、12月開催の第2回役員会に向けての審議、協議が主となり、2022年度予算計画や次年度役員選出の準備に入っています。報告では理事改選や11/25開催した委員長・地域サミット合同会議から抽出した課題などについて協議致しました。今後もJIA活動や運営の改善に向けて検討が続きます。

 

12月  6日  ケンバイ勉強会 (zoom)

総務委員会の企画でJIA建築家賠償責任保険についての理解を深めようと勉強会を行いました。講師としてJIA業務委員会建賠WGから主査の興尉氏、損保ジャパン横田氏、建築家会館支配人田辺氏にお願いしレクチャーいただきました。賠償責任保険は私たちの保険であるものの、クライアントが安心して設計業務を委託する上で不可欠であることは言うまでもありません。またJIAケンバイは他団体の制度に比べてより建築家に寄り添う特徴があるようです。業務委員会建賠WGでは今後も地域会単位でケンバイ勉強会を継続的に開催する予定であり地域会からのオファーをお待ちしていますとのことです。

 

12月 9日 第13回オンライン技術セミナー(zoom)

今回のセミナーは、ニッタン(株)様により「非常時の避難誘導をサポートする位置情報システム(屋内位置情報システム)及び業界最小クラスの共同住宅用感知器のご紹介」と題しレクチャーいただきました。自然災害が激化してきているなか「防災」「減災」の重要性が高まっており、位置情報で日常業務の見える化や非常時の避難誘導をサポートするシステムを事例含めてご紹介いただきました。

 

12月 10日  金曜の会トークイベント (zoomウエビナー)

建築に限らず毎回多彩なゲストをお招きし気楽なトークスタイルで開催している今回の金曜の会はグラフィックデザイナーの廣村正彰氏をお迎えしました。廣村氏は東京オリンピックで話題になったスポーツピクトグラムのデザイナーであり、その他多くの建築の個性的なサインを手掛けられています。それらの事例やデザインプロセスなどを含め「意識に届くデザイン」と題しお話しいただきました。建築サインはその空間の持つ個性を訪れる人に感じてもらう事が大切であり建築空間を活かす役割だとする臨む姿勢をご紹介いただき、サインデザインの楽しさまでも感じるセミナーでした。

 

12月 13日 職能・資格制度/建築家資格制度実務 合同委員会(zoom)

登録建築家の新規/更新申請受付が始まっており更なる呼びかけを進めています。特に関東甲信越支部は登録者の正会員比が大変低く皆さまの申請をお待ちしています。合同委員会では2021年度決算や2022年度予算イメージの共有を図りました。また合同で協議を進めている資格制度の専兼問題、登録建築家制度の解説、またUIAアコードの和訳などJIA内は基より社会に発信するための準備を進めています。

 

12月 14日  理事勉強会 (集合)

久しぶりの理事会前勉強会です。今回はカーボンニュートラル連続セミナーの初回にご講演いただいた東京大学大学院准教授・前真之様に再登場いただきました。前先生は終始、歯に衣着せぬストレートな表現で私たち建築家にとっては耳の痛い指摘もありましたが日頃の設計活動を振り返る良い機会となりました。また脱炭素社会の推進は「無理をして苦しむ生活」ではなく「楽に楽しく暮らすため!」とするメッセージはとても印象的で脱炭素推進を考えるヒントになったように思います。

 

12月 14日  第285回理事会 (集合)

私が支部長に就任してもう一年半が経ちましたが、実は初めて集合式で開催されました。すっかり顔見知りになったつもりの理事各位でも初めましてと名刺交換をする姿が異様な感じでしたが充実感があったのは私だけではないでしょう。審議事項の最初は会員動向、現在正会員3362名で丁度1年前から約100名(約3%)の減少が続いています。継続的に課題意識を強く持たなければなりません。タイムリーな課題として国交省「社会資本整備審議会」で検討されている脱炭素社会に向けての課題や告示98号改定にむけての課題は私たち建築家業務に大きくかかわる問題でありパブリックコメントやアンケートに注視していく事の重要性が報告されました。その他、今年延期になった沖縄大会が2022年10月20日~22日の開催が決まりました。コロナ感染が収まっていることを願うばかりです。

 

12月 16日 支部 第2回役員会(zoom)

この時期恒例的な審議に加えて、学生会員の活動の場を支部内に位置付ける「学生の会@joint」が正式に承認され組織されました。これからの活発な活動を大いに期待しています。今回の役員会では一連の審議・報告の後、過去委員会懇談会や地域サミットであげられてきた課題について協議する時間を設けました。支部活動の様々な課題や支部組織のあり方、またJIAの未来像など幹事長のリードで活発に意見交換が行われました。コロナ禍でより機会が少なくなりましたが、今後も積極的に意見を交わす機会を設け支部運営に反映してまいりたいと思います。

2021年度 第2回 役員会(12/16)が開催されました

12月 16日 2050カーボンニュートラル連続セミナー第二期・第3回(zoom)

脱炭素社会の実現に太陽光発電への注目が高まる一方で、特に地方においては太陽光発電以外の再生可能エネルギーへの期待度が高まっています。例えば、木質バイオマス燃料は特定の地域では注目されています。しかし設計者などから「脱炭素への貢献度の高さが、実態に即して評価されていない」という声があることが現在の課題となっています。今回はこの分野の研究者として三浦秀一氏(東北芸術工科大学教授)と現場実務者として武部豊樹氏(武部建設(株)社長)を講師にお招きし方向性を深掘りしました。

12月 17日  中央建築士審査会 (集合)

今年の一級建築士試験の結果が報告され、3,765名の一級建築士が誕生しました。新制度になって若年層比率が上がり傾向にあり制度改革の効果が出てきています。その他報告で、告示98号改定において課題が指摘されていた中小建築物や戸建て住宅、また改装設計に係る業務量改定に向けて方針が示されました。今後は各団体からの意見聴取や設計者各位へのアンケート調査を基礎データとして改定が検討されていきます。具体的には来春から全般的な業務実態アンケートが実施されますので、より多くのデータを示して実りのある改定に繋げて参りたいと思います。

 

12月 17日 国際委員会ウエブセミナー 「越境建築家」たちとの対話シリーズ(zoomウエビナー)

今回は「中国におけるビッグネスデザイン」と題し、中国でご活躍の日建設計上海・陸鐘驍 (ろう つぉんしょう)氏をお迎えしご講演いただきました。陸氏の25年間携わってきたいくつかの中国プロジェクトを通して、時系列から見た中国の都市化と発展、環境大国を目指す未来への時代の変化をご紹介いただきました。

 

12月 20日 建築家資格制度あり方検討会設置に向けた準備WG (zoom)

略称「資格制度準備WG」の3回目です。来年度設置する「・・あり方検討特別委員会」の課題整理を進めています。ミッションやスケジュールの骨格が整理されつつあり来年2月理事会答申に向けて協議が進んでいます。

 

以上、ご報告いたします。