紙の森(かみのもり)
をつくろう!!
― 廃材創作から身近な環境を考える ― JIA埼玉の空間デザインWS
2017年10月07日(土)10:00~18:30
2017年10月08日(日)10:00~17:30
さいたま市営別所沼公園内ヒアシンスハウス前広場
森は地上の海のように
生物のもとであり
おおらかに私たちを包んでいます
そんな森からの恩恵を無限に続くと信じ
無駄に使い捨ててきた私たちの生活
今それを見直す時代となりました
本ワークショップでは
そんな森の力を感じながら、
その恩恵のひとつ、紙の筒を再利用し
森を再現しながら、
森のおおらかな空間を感じ
森へのイメージを膨らませていただくことを
目的としています
ベースとなる骨組みはあらかじめ準備してあります
そこからは参加者皆さんの発想と思いつきしだい
自由に森をイメージし展開していきます
ワークショップのおもしろさは
決められたルールでは無くその場での思いつきや話し合いを発展していくことにあります
知らない人との協力によって思いもよらない展開が生まれコミュニケーションが生まれることも楽しさの一つです
お子様はもちろん
老若男女どなたでもご参加いただけます
まだ見えない結果を皆さんとつくりましょう
建築家と一緒に紙の筒を使って、新しい空間をつくっていきます。
子どもから大人まで、すきな時間に参加が出来ます。
自分だけの空間を作ってみませんか?
◆イベント詳細
日時 |
2017年10月 7日(土)、8日(日) 10:00~18:30 のうち参加時間は自由 最終日は17:30まで ※ 17:30頃に暗くなると紙のホタルが光って幻想的な風景が見られるかも。 |
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場所 | 別所沼公園ヒアシンスハウス付近(さいたま市南区別所4丁目) |
参加費 | 無料 |
※ お子さんを遊ばせる場合は、保護者の方は目を離さないで下さい。 ※ 悪天候によりイベントを中止する場合があります。(晴れたらイベントは再開致します。) お問い合わせはJIA埼玉事務局まで |
◆JIA埼玉ブログより:空間デザインワークショップ議事録
イベントを終えて:開催報告
昨年のトリエンナーレ企画「タイムチューブをつくろう」から1年、今年も親子で楽しめるワークショップを企画しました。
場所も同じく別所沼公園ヒアシンスハウス前。
10/7(土) 10/8(日)の2日間 いつでも、だれでも気軽に参加できるイベントとして大勢の方々に楽しんでもらうことができました。
昨年に引き続き紙管(しかん)をメインの材料としましたが、今回はカーテン用の芯材で細くて軽い。したがって子供でも簡単に安全に運べるようになりました。
そして、ジョイント方法もとっても簡単にしました。コードを束ねる「タイラップ」の何度でもはずせる「リピートタイ」というものを使いました。
紙管2本を束ねるには、300mm程度のリピートタイ1本、それ以上の本数となると、リピートタイを2つつなげて束ねていきました。
空間デザインワーキンググループは4月から会議を重ね5回の会議と試作を行い、試行錯誤を繰り返してきました。そして、今回はとても自由度が高くどんな形でも作ることができるようになりました。
紙管は400本用意できました。
そして昨年同様、小さい子供たちも参加できるように、紙の森に住む生き物を作るコーナーも設けました。こちらは、10cm角ぐらいのダンボールの中心にボタン電池を嵌めてLED照明を光らせるというアイデアで、簡単な仕組みながら、子供たちの大人気コーナーとなりました。
初日の始まりは雨。昨年の教訓を活かして、少し遅めにスタート。
まずは、「光る紙の生き物つくり」用のテーブルの作成。建築家みんなで作ったものの、なかなか苦戦しました。1つめは失敗。2代目の机はしっかりできました。
まずは、「光る紙の生き物つくり」を開始。さんぽをしている親子を見つけて誘ってみます。
子供たちはすぐに熱中し始めます。要領を覚えると2個3個作り始めます。そのうちに、友達にも作り方を教えてくれるようになります。
今回のイベントを通して2つのことを学ぶことができました。
1つは、建築を作る身として、実際の紙管という材料の特性を理解していないと思い描いた空間は作り出すことはできない。設計図上では書くことができる絵でも、現実に成立するかということは、常に感じて理解しなくてはならない。今回はいろんな実験ができて体感することができました。
そしてもう1つは、子供達の創造性。はじめは見よう見まねで作り始めますが、だんだん面白くなってくると、いろんな創作意欲がわいてくるようです。紙管のくみ上げも、はじめは3本の紙管を立てて束ねて倒れないようする。そこから発展していく。木の文化をもつ日本のものづくりの原点ではないでしょうか。
我々はこのような身近に扱える材料を使ってものづくりの機会をつくることで、たくさんの人たちが集まってくれて、楽しんでくれて、そしてすばらしい形を作り上げていくことを目指してやってきました。イベントの終わりに「来年も絶対にやってね。今度は教える役をやるから」と言ってくれた子がいました。将来の建築家に励まされ、次回もつづくのでしょうか・・・・。