■作品概要
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SOHOというワークスタイルが定着し、プロジェクトチームをベースに活動するフリーエージェントと呼ばれる人々が登場した。本計画では、渋谷ビットバレーの中心にあり、渋谷・恵比寿・代官山から等距離の場所に位置する都営渋谷東二丁目第2アパートを、フリーエージェントの組織・活動形態に適応したワークスペースを内包する集合住宅へ再生する。
渋谷ビットバレーには、雑居ビルやマンションに入居するフリーランスワーカーやベンチャー企業が数多く存在する。フリーエージェント的な組織・活動形態を選択する彼らに対し、その活動に対応した空間的スケールを与えたレンタルオフィスをいくつか用意し、反復・積層させてゆく。オフィスというビルディングタイプに対し、フリーエージェントの有機的な活動形態に対応したプログラムを付加する事により、モンドリアンの絵画のような立面を持つ新しいビルディングタイプを提案した。
また、既存部の住戸プランを解体し、バリエーションに富むSOHO対応住宅を積層させてゆく事で、既存ラーメン構造のモジュールによる束縛から住戸を解放した。
オフィスと集合住宅を別棟とした上で、同等のボリュームを平行に配置し、異なるパターンを重ね合わせることで、建築全体において空間の連続性が与えられている。 |