 |
 |
"MO・NISA"
Iwamizawa St. in Hokkaido |
|
●氏 名 |
熊切 真知子(クマキリ マチコ) |
● 所 属 |
多摩美術大学大学院 美術研究科 環境デザイン専攻 |
● 研究室 |
田淵諭研究室 |
|
|
● 作品概要
|
記憶される駅
駅は日常的に使われる通過点でありながら、旅人を迎える玄関でもあり、ふるさとを旅立つ玄関でもあり、特別な思い出の場所でもある。旅人は街と出会い、歴史と出会い、人と出会い、自然と出会う。あるいはふるさとと別れ、家族と別れ、駅では様々な思いや、出会いが錯綜する。電車を待つ間に本を読む人、家族と別れを惜しむ人、新しく街にやってきた人。人々が四隅やくぼんだところ、出っ張ったところ、あちこちにうまく収まり、一つ一つのドラマと空間がそれぞれ独立しているようでいて、うまく解け合っている。小さくても記憶がいっぱい詰まっている駅。それが本当に愛される駅ではないだろうか。駅などの公共空間というと、その利用人数の多さや機能から、大きな不透明な箱となりがちであるが、この岩見沢の駅に求められている空間はヒューマンスケールな空間である。
正面に対して角度を振った3つの階段、あるいは外部空間により建物全体はヒューマンスケールな空間へと細分化される。そうすることで、透明、あるいは半透明な壁によって内部空間での人の営みと外部空間の自然が何重にも重ね合わされ、そして、垂直方向の空間をつなぐ階段により、視線は錯綜し、記憶とともに残像する。
|
|
 |
|

(PDFファイル 620KB) |
● プロフィール |
 |
2002年 第27回「北の住まい」住宅設計コンペ 優秀賞
2002年度日本建築家学会北海道支部卒業設計作品 銀賞
2003年 エス・バイ・エル住宅設計コンペ「光源氏の家」 大賞
|
|
|
|
PDFファイルを表示するにはアドビシステム社のAcrobat
Readerが必要です。 |
 |
|
 |
 |
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu
Chapter 2005
掲載された作品の著作権は出展者に帰属します。このページと関連するPDFデータ
内に掲載されている画像・文章は許可なく転載・使用することは固く禁じます。 |
|
|
 |