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● 氏 名 |
上野 正也 |
● 所 属 |
関東学院大学大学院 工学研究科建築学専攻 |
● 研究室 |
中津研究室 |
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● 作品概要
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当該敷地にて展開されるプログラムは水と大地との関係性より導き出された『Ground Lung〜呼吸する大地〜』というテーマを主軸に展開する。それは、自然環境を学ぶ場であり、人々が集う場である。具体的な役割は大きく分け2つある。ひとつは、水理システム。もう一つは教育の場である。水理システムは、川の水を様々な状態に置き換えることで、水にまつわる4つの機能をつくり出している。教育の場は、そのつくり出された水の様々な状態を、自然環境と位置づけ、それを体験し学習するものである。まず、水理システムの4つの機能は1、貯水 2、浄化 3、利水 4、収納 である。貯水は、この敷地がある程度の水量を請け負うことで、下流域に対し、現状の護岸を標準断面の連続から開放する事ができ、川とまちとの距離を近づけることが可能となる。浄化は水と土と緑によって行われる。この敷地内で浄化された水は本流へ流れ込み、川の環境を改善する働きを持つ。利水は、川魚の養殖を行う場である。魚の里親制度などを用いて、川と人の距離を近づけるとともに川への理解を促す。収納は、本流に不法停留しているプレジャーボートに対して、ある種の市民権を与えつつ、護岸環境を改善していく布石となる働きを持つ。教育の場としての機能は、建築に内包された空間内で行うものと、外部空間にて行われるものとがある。敷地内には5種類の建築があり、各環境を傍観するような立地となっている。そして、この教育的な利用は、当該流域内の小学校の教育プログラムと連携することで、流域全体で“かわ”への理解を深めることに寄与する。 |
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(PDFファイル 2MB) |
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● プロフィール |
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2000.4 |
関東学院大学工学部建築学科 入学 |
2004.3 |
関東学院大学工学部建築学科 卒業 |
2004.4 |
関東学院大学大学院 入学 |
2006.3 |
関東学院大学大学院 卒業 |
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