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 不確定さを享受する建築 uncertainty design in architecture
 - 町田市新庁舎における新たな公共性の提案 -
 氏  名 大村 真也
 所  属 法政大学大学院 工学研究科建設工学専攻
 研究室 富永研究室
   
 作品概要 

 これからの市庁舎は、市民自治とともに成熟することが求められている。それに対し、不確定さを享受するということが重要だと考え、それを実現する空間の骨格として、この市庁舎を提案する。
この建築は5つの要素でできている。

I . 丘のリビングルーム
かつての河岸段丘の床面を持ち、市民が自然と集まる場所。
II. 大屋根オフィス
大屋根のような事務スペース。
III. やぐら
大屋根を支える人や光の縦動線。
IV. 吊床
立体的なフレキシビリティを可能にする。
V. Mixing Factory
不確定性を受け止める柔軟なフロアで、絶えず変化するパブリックスペース。

 不確定性を考慮し設計された建築の多くは、フロアを開放したり、多様なプログラムへ対応可能なデザインになっており、空間的に対応可能な状況を創りだしているが、実際にはパブリックスペースが切りつめられることでしか解決できていない。そこで、A[モノをおさめるスペース(物理的フレキシビリティ)]とB[アクティビティをおさめるスペース(絶えず変化するパブリックスペース)]の二者を明確にわけて考えた。Aとしての事務機能( II )を大架構で大屋根のように浮かせ、市民活動機能( I )を大地に接着させる。Bとしての協働空間(V)はその両者の間にできたスペースとして開放的なスペースを創りだす。
 これから成熟期を迎える市民参画という試みにあって、ユーザーとともに成熟していく空間の骨格としての建築の形式を提案する。
  (PDFファイル 2.1MB)
 プロフィール
1981 仙台生まれ
2004 法政大学工学部建築学科卒業
2004 法政大学卒業設計審査員賞 篠原聡子賞受賞
2006 法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了
2006 法政大学大学院修士設計 大江宏賞受賞



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Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2006 
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