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 Essential connection
 ・・・身体/感覚器官により獲得する(非抽象的)空間に関する考察・・・
 氏  名 中川 実
 所  属 神奈川大学大学院 工学研究科建築学専攻
 研究室 室伏次郎研究室
   
 作品概要 

 都市は均質化を止めることなく広がり続けている。それは人々の身体性を剥奪していると考える。ここでいう身体性とは能動的身体行為を指す。日本の都市空間はアジア諸国のそれと比較し、受動的に行動しても生活する事が可能だ。それは道具やサービスが多種雑多に用意されている事に起因する。今や、建築は場所と切り離されたまま完結し、身体の能動的行為を喚起しない状況を生み出している。本研究では、都市空間において失われつつある身体性と呼応する建築を再構成する事を目的とする。
 では、能動的身体行為を誘発する空間とは何を指すのだろうか?例えば「せんだメディアテーク(伊東豊雄)」を考えていただきたい。内部では人々が自己の意志により場所を獲得し、能動的身体行為により生まれる不均質な賑わいを見ることが出来る。本計画では能動的身体行為を喚起する建築の事例を収集・分析することにより、建築を構成する空間言語・概念図を抽出し、設計への手がかりとしている。それらの分析より<地形的概念>が能動的身体行為を誘発する要因となっていると考えられる。
 上記の事例収集・分析・考察を踏まえ、千代田区外神田一丁目(現:交通博物館)に図書館を主軸とした複合文化施設を計画する。
 本研究では外神田という多くの人々で賑わう場所に、地形的概念を取り入れた空間構成による複合文化施設を計画し、能動的身体行為の誘発を目指した。テクノロジーが生活基盤を牽引する今日の都市において身体性と呼応する建築を再考する必要がある。
  (PDFファイル 952KB)
 プロフィール
1981 茨城県に生まれる
2004 神奈川大学 工学部 建築学科 室伏次郎研究室 卒業
2006 神奈川大学大学院 工学研究科 建築学専攻 室伏次郎研究室 修了
   



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Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2006 
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