災害時に迅速に被災民を救済するための提案
近年、地球環境破壊が進む中で大規模な自然災害が増え、世界各地で多発している。被災した多くの住人達を救済する施設や対策はあまりにも貧弱で、一日も早い復興を可能とする世界規模での提案が望まれている。
日本は世界でも最大級の地震大国であり、今後数カ所で大地震が数年以内に起こるとされている。阪神大震災や新潟県中越沖地震など、過去の大地震の経験を踏まえ、人間の生命を救済するための一時避難所やライフラインといった災害後の復興に大きな力を発揮する復興システムの提案をする。
本計画では、東京に大震災が発生することを想定し、災害発生時からの時間軸を主とした復興システムを考える。この復興システムは2つのフェーズから構成され、災害後必要とされる施設は、通常時には都市のデッドスペースに貯蔵・格納されている。これらは災害発生時にそこから取り出され、シェルターや災害時必要な諸施設として機能する。いかに短時間で設置し、使用可能な状態にしうるかを考慮し、地震発生時からの避難の様子を1つのストーリーとして展開する。 |