作品概要
今日、航空ネットワークの優劣が国や地域の経済・社会の発展や国際競争力に大きな影響を及ぼしていると言われており、近隣各国では首都や大都市の中心近くに利便性の高い巨大なハブ空港の整備を急いでいる。これに対して、我が国では首都圏における空港整備が大きく立ち遅れ、特に都心の最寄りの成田国際空港(成田空港)の容量不足と不便な交通アクセス、東京国際空港(羽田空港)の国際化の遅れが大きな問題となっており、需要への早急な対応が必要とされている。いまや、航空旅客は年間1億5千万人にも達しており、航空はかつての「航空輸送は一部の高所得者層が利用するもの」から「国民の足として欠かせない存在」となっている。以上のような航空需要に対応するために首都圏に第三の空港が必要とされており、首都圏だけでなく地方を含む我が国経済の全体の活性化や、国際競争力の回復・向上に大きく寄与するものであり、早期実現させることが望まれる。
一方、近年地球全体規模で自然環境に対する意識が高まっており、建築物はその環境に大きな影響を及ぼすものとして持続可能な社会への適応が強く求められている。
そこで、本計画では首都圏第3空港を東京湾の海上に超大型浮体構造物(メガフロート)を舞台にして空港機能の1つである旅客ターミナルの設計・計画を行うものとする。
プロファイル mail: katsumatahiros@hotmail.com
|