富永研究室
作品概要
目指したものは、港町の市場のような賑わいのある庁舎です。
まちの中心である商店街と連続し、人々と建築とがつくり出す賑わいの「しまなみ」は、瀬戸内の港町にふさわしい庁舎の風景だと考えました。
商店街や海岸通りを歩いていると、いつもの店の中に市庁舎の窓口や部署、会議室などが現れてくる。市庁舎が商店街の店のように街に開かれ、店主と接するように市民と職員や議員が接する。
市民の日常生活の舞台となり、街の一部となるような市庁舎を目指しました。
三つの構成要素
1.敷地全体を市民参加のためのフラットなフィールドとして開放します。
2.次に、フィールドの上に大小さまざまなコラムを散りばめます。これらの柱はそれぞれに動線、収納、設備等の役割を持ち、さまざまな場所のニュアンスを生み出していきます。
3.この柱をきっかけに、活動の「しまなみ」がつくられていきます。
商店街から連続するこの市庁舎は、街の一部となり、尾道の歴史や活動と深く関わっていきます。
プロファイル
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