氏 名
梅中 美緒
所 属
工学院大学大学院工学研究科建築学専攻
研究室
澤岡研究室
作品概要
建築を変えることで空間を変えようと思っていた。
でも砂漠で、時間と共に刻々と移り変わる情景を見たとき、
建築を変えずとも空間は変わると思った。
建築の時間をテーマに設計する手法の提案を行なう。
そして日頃から感じていたのが建築を表現するツールの乏しさである。
これまで世界中を旅してきたけれど、建築雑誌や本には描かれてなかった温度や湿度、
そこへ至るまでの経験、想像もしていなかった匂いが、最も私を突き動かす。
建築の時間を表す新しい表現手法の提案を行なう。
■実験
「(時間軸を持たない)プランやセクションからではなく、
(時間軸を持った)現象や出来事から空間を作れるのか」
■PROJECT1
「文学から空間を作れるか」
『方丈記』を住居論として読み解き、鴨長明が最後に住んだ「方丈の庵」を文学描写のみから立ち上げる。
■PROJECT2
「出来事や現象から空間を作れるか」
自分が思い描く現象をきっかけとして設計する手法を試みる。
・関連研究 I
「日本三大随筆にみる時間描写比較」
方丈記、枕草子、徒然草の時間描写を比較分析する
・関連研究 II
「原始・近代・未来にみるミニマムルーム」
ロージェの絵画、コルビュジエのカップ・マルタン、
国際宇宙ステーション居住ユニットらを事例に
最小限空間の歴史的変遷を探る。
私が受けた衝動や感銘を、
極限に削がれた環境での事象の豊かさ/宇宙を
小さな部屋に詰め込んでいく。