高齢者の住まいを考える〜グループホーム・高齢者住宅〜
高橋 園子
多摩美術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻 環境デザイン
平山達研究室
近年、高齢者福祉についてメディアが取り上げる機会が多くなりました。今後ますます高齢者人口が増えることが確実となっている今、高齢者の生活についてもう一度考え直す必要があるのではないでしょうか。 現在日本の高齢者施設は、たくさんの種類に細かく分類されています。それらは、どこも学校や病院のような配置計画で、豊かな生活をする空間とはいえないように思います。また、体力や生活の仕方が異なるのに、どこも同じような空間構成であることに疑問を持ちます。 本研究は、認知症高齢者のための『グループホーム』と、自活できる高齢者を対象とした『高齢者住宅』の二つの施設を、同じ敷地、同じ人数でどのように空間が違うかを考えたものです。自活能力や生活スタイルが違うことで、空間がどのように違うかを探り、それぞれの高齢者にとって、住み良い環境を提案します。
福祉分野においては、ソフト面が大きく関わってきますが、私たち建築科として高齢者のた目に出来ることを丁寧に考えました。
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