1985年 北海道生まれ
2004年 東洋大学附属牛久高等学校 卒業
2008年 宇都宮大学 工学部建設学科建築学コース 卒業
2009年 宇都宮大学大学院 工学研究科
地球環境デザイン学専攻 修了
人と森を紡ぐ空間 −樹林地の管理活用を目的とした里山体験学習拠点施設−
- 竹内 啓介
- 宇都宮大学大学院 工学研究科地球環境デザイン学専攻
- 建築計画研究室
教育の現場では、総合的な学習の時間を利用して自然に触れる機会が増加し、都市住民は自然との触れ合いを望み、エコツアー等が企画されている。また、里山に関わる市民活動団体が各地に存在し、地域共通の財産である樹林地を管理活用している。大学では,近年の大学施設開放の動きもあり、大学附属の演習林を一般市民に開放する機会が増えている。
本設計では自然への要求の増した人々と、豊富な知識・技術を有した大学とを結びつけ、樹林地の管理活用を目的とした体験学習拠点施設を提案する。
演習林の持つ豊富な自然環境を身近にし、人々が利用することで自然の価値が高まるよう,この拠点施設が媒介し,人と森が向き合い、健康な生活と自然環境を再発見するきっかけとする。林内の拠点の施設を中心に林道を張り巡らせ、フィールドへのアクセスを向上し、既存林道に加え新たに林道を施設と連続して設計する。
建築が影響して自然を守るもの、建築を演出する自然等、建築と自然は独立しているのではなく、多様な関係があるように思える。この里山体験学習施設は親自然的なツールを用いて、自然の中へ物理的に人を導き、アクティビティを通じて人と建築と自然を共存させ自然の価値を高める提案である、研究や演習に特化した教育研究機関から、親しみを覚える地域施設へ生まれ変わる事を期待し本設計を試みた。