出展作品一覧

介護のかたち −現状分析に基づいた小規模多機能型ケア施設の提案−

氏名
佐々木 敬佑
所属
神奈川大学大学院 工学研究科建築学専攻
所属
室伏次郎研究室

作品概要

 介護施設は療養の場であると同時に日常生活の営まれる場、すなわち家である。しかし現状、施設はどうしても収容や閉鎖のイロから抜けきれていない印象を受けていた。ひとの終末期の住まいは、果たしてどうあるべきなのか。本提案では、建築が介護に積極的に関わることで、より良い状況を生み出すことができるのではないかという着想から、介護全般のあり方とケア施設空間に関する提案を行った。設計に取りかかる際、ユニバーサルデザインを了解し、なおかつ事例分析や施設訪問で発見した点を取り入れられる方法として「天井部分」から「空間深度を考慮した場をつくること」が有用ではないかと考え、具体的方法としてタレカベに着目した。垂れの長さがの異なる模型を用いて、心理面やアクティビティへの影響等を観察することで、タレカベという空間構成要素の特徴を具体化し、マトリクスとしてまとめた。ここでのマトリクスや考察は設計提案に応用されている。これら内容を統合し、空間的な習作を重ね、最終的には研究の結びとして、また、今後の望ましい介護施設のあり方として、秋田県大館市を想定敷地とし、小規模多機能型の高齢者ケア施設を設計提案した。
プロフィール
佐々木 敬佑
 1985年 秋田県生まれ
 2004年 秋田県立大館鳳鳴高校 卒業
 2008年 神奈川大学工学部建築学科 卒業
 2010年 神奈川大学大学院工学研究科建築学専攻 修了
 修士設計「介護のかたち」神奈川大学大学院建築学専攻 最優秀設計賞
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