出展作品一覧

家型の作品群

氏名
岩瀬 卓也
所属
多摩美術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻
 環境デザイン領域
所属
松澤穣研究室

作品概要

 私が生まれ育った家はいわゆる家型の家であった。家型とは三角屋根を持つ建築の姿であり、広く一般的に共有された家のイメージである。本研究の目的は、このカタチが広く共有されている理由を知る事であり、なによりも私自身が家型に魅かれる理由を知ることを旨とする。

  研究内容は、家型の過去と現在をリサーチしつつ、その思想として文学や心理学から理解を深め制作に取り組むというものである。中でも特に着目したのは、ユングの集合的無意識という概念である。フロイトはこころには意識と無意識があること指摘する。その後ユングは無意識の中に人類共通の部分があることを発見しそれを集合的無意識と名づけその働き方のパターンを元型と名づける。元型は象徴やイメージを通して明瞭になる。つまり集合的無意識は元型としての家型と直結したものであると考えることができ、家型はユングの集合的無意識という概念に属していると言わざるを得ない。よって家型とは私たちが持っている心のカタチであると同時に潜在的な記憶であり、それゆえに私も家型に魅かれるという考えに至る。

  作品は全5作品で、ユングの概念(集合的無意識)を立証する為に制作したものとも言えるが、それぞれは個別のテーマに沿って作られており家型の現れ方用い方を重視したものである。

プロフィール
竹内 啓介 
1982 茨城県生まれ
2005 成安造形大学卒業・尾関建築設計事務所勤務
2010 多摩美術大学大学院修了
現在 多摩美術大学環境デザイン学科副手

受賞暦 
2009 Idea for Action Kaohsiung International Competition Excellent Award
2009 第13回TEPCOインターカレッジデザイン選手権入賞
2010 第7回日経アーキテクチュアコンペ入賞
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