1984年 千葉県生まれ
2003年 柏南高等学校 卒業
2008年 東京理科大学理工学部建築学科 卒業
2010年 東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻 修了
35°41ʼ25.68”N 139°42ʼ18.86”Eにて -現象としての建築-
- 綿引 洋
- 東京理科大学 大学院理工学研究科 建築学専攻
- 奥田研究室
形態は何に従うのだろうか。
機能主義や合理主義の定理とし扱われてきた「形態は機能に従う」というフレーズはその本来の意味を忘れ一人歩きし、もはや意味を持たなくなった。すると自然とこの疑問が浮かんでくる。この疑問に対し私は、空間の決定根拠となる快適性を再定義し、心地よさとする。心地よさとは外部空間に存在する外的要因による変化がもたらす体感的な意識である。よって以下のように読み替える。
形態は意識に従う
認知心理学から空間認識は抽象的な要素により強く働くことから、具体的な壁ではなく抽象的な光像によって空間を獲得する可能性を探り、変容性を持った新たな空間の質を見いだす事を目的とする。
物理的要因による強制としての場の在り方ではなく、人の意識に結びつけることで獲得出来る場の在り方である。ここには確かに心地よさがある。