2004 茨城県立土浦第三高等学校卒業
2008 日本大学理工学部海洋建築工学科卒業
2010 日本大学大学院理工学研究科海洋建築工学専攻卒業
2010 東電設計株式会社入社
登米市における農業施設の設計 - 企業形態を取り入れた新たな建築空間の創出 -
- 小松崎 博敏
- 日本大学大学院 理工学研究科 海洋建築工学専攻
- 坪山・佐藤研究室
近年、我が国の農業に関して、減反政策や従業者の高齢化、食の安全性の問題などを背景に、自給率の低さが大きな社会問題となっており、食料不足の非常事対策が不十分であると言われている。一方、水田は我が国特有の広大な水辺環境でもあり、地域に根ざす従来型の農業は、環境・文化面においても重要な役割を担っていたが、保有し続ける事が困難となりつつある。そこで、国は農産物の自給率を高める一環として、2009年に企業の農地取得が可能となる改正農地法を成立させ、農業再生の可能性を大きく広げた。今後、このような農業政策を続いた場合、企業体としての農業経営が増加すると予想される。 そこで本論は、農業に求められるあり方の一つとして、企業形態を取り入れた新たな農業施設の計画・設計を行うものである。