長野県生まれ
2009 宇都宮大学卒業
宇都宮大学大学院卒業
現 篠田義男建築研究所所属
EMERGENCY PASSAGES - 月島木造密集地域における路地の再編による防災街区計画 -
- 氏名
- 田中 圭
- 所属
- 宇都宮大学大学院
- 研究室
- 建築計画研究室
作品概要
日本の都市「東京」では、都心へのコンパクトシティー化、グローバリゼーション化等の影響によって、高層ビルが立ち並ぶ足下に戸建ての住宅が平面状に広がる様子が特徴となっている。戸建て住宅が並ぶ地域は、下町や山の手等で、以前からそこに住む人々によって、場所ごとで地域性を持っている。そんな日本の都市が持つ地域性とグローバリゼーションを背景とする。
計画地は東京都中央区の月島木造密集地域、明治時代に埋め立て地として形成された当初から、路地空間を生活や交流の軸とし、居住と地場産業が混在した地域として発展してきた。近年、建物の老朽化、防災上の不安などの問題が指摘され更新開発が行われる中、都心の業務地区に近い好立地であることからも新たな都心居住の場として居住人口は増加している。そのため高層タワーマンション等の再開発が行われ、この地域の軸となっている路地空間が失われつつある。この計画では、地域特性となる路地の魅力を継承しつつ路地を再編することによって、緊急時に避難経路となる路地空間「エマージェンシー・パッサージュ」を備えた建築による街区計画を提案する。この提案により、月島地区における、今後の発展と従来の地域性の継承からなる新しい街区開発を示す。