1986年 山梨県生まれ
2005年 山梨県立上野原高等学校 卒業
2009年 関東学院大学 工学部建築学科 卒業
2010年 関東学院大学大学院 工学研究科 修了
港湾都市における都市構造と生活空間の研究と提案 - 横浜インナーハーバーを対象として -
- 氏名
- 長田 敬弘
- 所属
- 関東学院大学大学院 工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 中津秀之研究室
作品概要
港湾都市とは都市の一形態であり、港を中心に発展した都市である。近年、港湾都市は国際的にコンテナ貿易が主力となり港湾機能が急激に肥大化してきている。
多くの港は天然の良港といわれるように、地形、海深等を考慮して形成されてきた。しかし、時代が変わるにつれ、船の規模、用途が変化して、沖へと大規模な港湾が形成されるようになった。それに伴い、工場、倉庫等の再配置や海外への移転、産業構造の変化等が起き、古くから利用されてきた内港は港湾機能から都市機能へと転換が求められている。
本提案の目的は工業都市からの「再生」社会を主軸におこない、徐々に「循環」社会としての基盤を築いていき、「海と生活」の新たな都市構造の提案を行う。
また、横浜の特徴である「風」を横浜内陸部の温暖化する丘陵地へ誘導するために緑地の創出とネットワークを形成し、「風の道」を創りだす。
その風の出発地となる本敷地では、有効的に風を取り込む建築物の形状、配置の検討を行い、緑地、水辺、人々のアクティビティ等と関係しながら、「風の生産地」として位置付けていく。
今まで不健康な都市となっていたこの工業地域から
「風」が生産されること
「水」が生産されること
ことの重要性を知ってもらいたい。