2009年 日本女子大学 篠原聡子研究室 卒業
2011年 首都大学東京大学院 小泉研究室 修了
運営事業者介在型シェア賃貸住宅に関する研究及び設計提案
- 氏名
- 井辺 陽子
- 所属
- 首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 小泉雅生研究室
作品概要
戦後、核家族化という家族構成の変化から、n個の居室とリビング、ダイニング、キッチンから構成されるnLDK住宅が普及した。しかし現代、少子高齢化に加えた都市部の単身世帯の増加という社会現象から、nLDK住宅が住要求に合わず空間を持て余してしまうなどといった問題がある。一方で20代後半から30代前半の若者世代を中心としたシェア住宅は新たな住まい方として増加傾向にあり、中でもディベロッパーなどの事業者によって運営・管理される事業者介在型のシェア住宅は新たなビジネスモデルとして、ここ近年話題を呼んでいる。それらのシェア住宅は、住宅を共有することによって安く住まうという経済性を求める傾向のみならず、空間を共有することによって一人暮らしではなか得られない大きな空間や特別な部屋が得られるという、快適性への需要があるという見方もある。しかし、それらの空間の共有に関する研究は数少なく、その実態や計画上の課題が明らかにされていない。そこで、本研究では運営事業者介在型のシェア住宅を研究対象とし、それらの空間構成や動線計画に着目し傾向を明らかにすることによって、より快適なシェア住宅の設計手法を開発し、具体的に設計提案を行うことを目的とする。