1985年 広島県出身
2009年 昭和女子大学卒業
2011年 昭和女子大学大学院卒業
17 つ屋根の下
- 氏名
- 大中 愛子
- 所属
- 昭和女子大学大学院 生活機構研究科 環境デザイン学科
- 研究室
- 杉浦久子研究室
作品概要
住宅の屋根が気になった。フラットルーフでは、勾配屋根。屋根は建築にとって極めて重要な部位である。雨や雪、風、直射日光から人間を守る。そして、集合すれば都市風景を形成する。屋根には様々な形や色があり、屋根の住宅を見ると、いろんなことを想像する。どんな家族が生活し、屋根の下の空間はどうなっているのか。勾配屋根は家族を連想し、愛着を持てる。しかし、近年フラットルーフが増加し、屋根の意味が薄れていると感じた。そこで、屋根の意味を『雨露をしのぐもの』、『領域をつくるもの』と再定義し、新しい勾配屋根の住宅を提案する。「一人一屋根」と考え、屋根同士を繋げ、領域を繋げていく。上部には、寝室を設け、誰にも邪魔されない場所をつくる。下部は、斜めの屋根により、見えたり見えなかったり、お互いの気配を感じることができる。「17 つ屋根の下」に生活することで、お互いの距離感を操作でき、居場所をつくることができる。