「住遊街区」~遊びを誘発する都市住宅地~
- 氏名
- 中村 萌
- 所属
- 昭和女子大学大学院 生活機構研究科
環境デザイン研究専攻 - 研究室
- 杉浦久子研究室
作品概要
現在の都市環境において、子どもたちの遊び場は、効率性や利益を優先とした開発により確実に失われている。車社会により、一歩外に出ると危険な状態であり、通学路も安心して通行することはできない状況である。
子どもの視点から見て、現代のまちは決して豊かとはいえない。
また現代においては、場所だけの問題ではなく、塾などで時間的にも遊ぶことができない子どもが増えており、下校時が唯一の遊び時間という場合もある。
このようなことから、生活に最も密接である住宅に近い場所に、子どもたちが安全に遊ぶことの出来る環境を創造することが必要であると考えた。
本設計では、子どものための環境を考えることから始まり、生活に最も密接しているといえる住宅地の設計をするに至ったが、結果として、子どもだけでなく万人にとって豊かな環境を創造することができたのではないか。
これからの都市住宅に求められることは、やはり一敷地一住戸という単体が集合するという考え方ではなく、それぞれが繋がりを持って存在するという、街全体として計画していくことであると、この課題を終えて改めて感じた。
このような設計手法は、集合して住まうことで意義を持つ。集まることがプラスに転じ、集まって住むということの意味を見出す一つの手法を提示する。
1986年 | 山口県生まれ |
2009年 | 昭和女子大学 生活科学部 生活環境学科 卒業 |
2011年 | 昭和女子大学 生活機構研究科環境 デザイン研究専攻 卒業 |