1986年 宮崎県生まれ
筑波大学 芸術専門学群 卒業
筑波大学院 人間総合科学研究科 修了
受賞歴
2009年 筑波大学 卒業制作 芸術専門学群長賞受賞
2011年 筑波大学大学院 修了制作 優秀作品賞受賞
建築要素から展開される空間の設計/作品「HASHIRA、KABE」及び研究報告書
- 氏名
- 満﨑 隆太
- 所属
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科
芸術専攻 建築デザイン領域 - 研究室
- 鵜沢隆研究室
作品概要
建築要素(柱、壁、塀、垣、窓、門、扉、屋根、天井、床、階段、スロープ、縁側、テラス…)から空間を作るという試みを、複数の作品をもって提案する。スタディを重ねる中で、具体的な対象を「柱」「壁」とし、それぞれから生まれる空間を模型、図面等を用いて表現した。
本制作において建築と人をつなぐような「建築の要素」という対象を根源的かつ新たな視点をもって捉え直すことによって、建築と人とが密接に結びついた状態でそれらの関係は変化することが確認できた。
本制作及び研究報告書で示したスタディは、ある建築要素が空間を纏っていく様子の記録であるとともに、対象とした建築要素以外の要素がどのように変化に対応し、主たる建築要素のサポートをしているのかを確認するものでもあると言える。それぞれの要素が互いに干渉しつつ空間を形成していくことで建築の形態そのものが変化し、それに伴って人の行動・住まい方にまである変化を及ぼすのだと考えられる。
設計行為を行うにあたり、ごく自然に建築と人との関わり方を思考することになると思うが、その際、建築・建築要素・人、それぞれの関わり方を思考することで獲得できる新たな空間があるように思う。