4000000000kg - 土木力学の建築への変換について -
- 氏名
- 今城 瞬
- 所属
- 東京理科大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 小嶋一浩研究室
作品概要
常に建築と敷地は表裏一体で関係しあい、同時になんの関係性も脈略もない。
私はその場所になくてはならないものがそこに存在することが建築であってほしい。
その建築がなかったら人間の生死までが脅かされるほどの影響力をもつなにか。
そんな建築をつくりたいと考えた。
そしてそれは400万トンのコンクリートの塊について考える日々の始まりだった。
世の中には同じもの、似ているものが大量に蔓延っている。
場所には力がある。状況には力がある。
そして私はそこにしかないもの、その状況でしか生まれないものをつくりたいと考えた。
現在日本において、土木と建築は大きく距離を持っているように見える。そこで土木という強い必要性を持つ分野を建築に置き換えることは出来ないだろうかと考えた。
そしてダムを設計するに至った。ダムの設計にあたり、水圧、質量、重心等様々な避ける事の出来ない力学的な問題が浮上する。それらの力学を問題として捉えるのではなく、ダムという土木スケールを持つ構造物を建築に変換していくための解決手段だと捉え、大きなコンクリートの塊でしかなかった状態から、人が関与していける余地(スペース)を創造していくことで、その場所とその状況でしかつくられることの出来ない強固な結びつきを持った建築を設計する。
1984年 | 神奈川県に生まれる |
2009年 | 東京理科大学 建築学科 卒業 |
2011年 | 東京理科大学大学院 建築学専攻 卒業 |
受賞歴 | |
2009年 | 東京理科大学卒業設計最優秀賞 |
2011年 | 東京理科大学大学院修士設計最優秀賞 |
2011年 | トウキョウ建築コレクション全国修士設計展 ファイナリスト |