コラーゲン分子の形状特性を援用した建築形態研究
- 氏名
- 城市 滋
- 所属
- 東京理科大学大学院 工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 宇野研究室
作品概要
私達はいつの時代も解釈に多少の幅はあれど、建築のテーマとして、「自然」を取り上げてきた。
そんな自然の中でも、いま私達が失い続けているものがある、。それは「享受する自然」と「感受する自然」である。
「享受する自然」とは私達の生活を支え、恵みを与えてくれる存在であり、「感受する自然」とは「享受する自然」を歌い、憂い、時に恐れることである。
一方、技術の進歩により見えてきた新たな自然、人間の内部に存在するメカニズムも新たな自然「発見する自然」と捉えられよう。
そこで本研究は「享受する自然」、「感受する自然」から計画のコンセプト、イメージを導きだし、そこに異なる論理によって導かれた「発見する自然」を計画物の形態に援用する。
そこで本研究のオリジナリティーは以下2点にまとめられる。
1_コラーゲン(主に表皮)の働きや形状特性を自己組織的会合に着目しながら解釈し、そこから発展させ得られた独自の形態「発見する自然」を計画物の形態へ援用を試みる。
2_また、本研究は新規的建築形態を模索する抽象的な研究である一方、「建築」は実際の敷地、自然環境、文化とどのように関係しているか、という事も重要である。そこで本計画はさきの形態を「水路形態のデザイン」「宿舎」「展望台」と3つの用途、機能の異なるものにまで展開し、それらを体験する事により自然を学ぶ、環境教育施設を構想する。
2005-2005 | 東京理科大学 工学部建築学科 |
2009-2011 | 東京理科大学大学院 工学研究科建築学専攻 宇野研究室 |