出展作品一覧

建築空間のフレキシビリティに関する研究  - 「大学コンソーシアム駿河台」の設計 - 

氏名
亀田 康全
所属
明治大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
研究室
大河内学研究室

作品概要

 多くの機能が頻繁に入れ替わり得る大学施設での、建築空間のフレキシビリティを備えた、沢山の種類の雰囲気を生み出す元になるようながらんどうを目指したい。
 本研究では、建築のフレキシビリティに関する躯体>壁>間仕切>家具という階層の、躯体の階層において「天井をシェル曲面で構成する」という操作を加える。変わらない階層に位置する躯体を、見え方と関係により変わり得るものとして捉え直す、感覚的フレキシビリティに関する提案である。それにより通常の間仕切や家具の操作による可変的な空間よりも、多層的な可変性と、多層的な建築と人の関係をつくり出すことができる。同時に構法的フレキシビリティも備えた「反復」という操作の結果でもある。均質空間と同じ組成を持ちながら、上下の関係、開いているとか閉じているとかいった敷地環境に対する対応が複雑な雰囲気をつくることに寄与している。
 駿河台地区の大学が共同で利用する施設を計画対象とした。産学協同、学域横断、地域連携の観点から、都市型インキュベーション施設を計画する。具体的には、短期間の入れ替えを前提とした研究室兼オフィス、地域産業のためのテナントスペース、講義室、図書館、ギャラリーからなる。それだけでは建築として自立しない小さな機能を集め、学生が使いながら街との横断的な使われ方をする建築を構想した。

プロフィール
亀田 康全
1987年 東京都生まれ
2009年 明治大学大学
建築空間論(大河内)研究室 卒業
2011年 明治大学大学院 同研究室 修了
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