連鎖空間研究 - 所与との対峙を通して -
- 氏名
- 金光 宏泰
- 所属
- 早稲田大学大学院 創造理工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 古谷誠章研究室
作品概要
序.
レスタウロとは単に建物を修復するのではない。それは我々が現在未来にわたって生きるために生まれ変わらせることである。そして私の建築において、既存の空間が材料の一部になるのだ。(Carlo Scarpa)
本計画は所与の空間と対峙し、空間を更新する手法の試案である。
所与に対して最小限の要素を付加することで、既存の空間性を継承しながら場所を更新する。
人間の空間知覚を、所与に存在する小さな空間から、限りなく広大な空間へと結びつける設計手法を提示することを目的とする。
スカルパの空間から、所与との空間的連鎖を生む7つの手法を抽出•展開を試みる。
計画
モデルを検証するにあたって、所与の空間の更新の速度に着目し、対比的に2つのケーススタディをおこなう。
計画1 CASE A:所与:現代の周縁における連鎖空間のモデル
計画2 CASE B:所与:現代の中心における連鎖空間のモデル
長い間変わらなかった場所に新たなものを加えることは難しいし、はたまた常に変化を前提とする場所に新しいものを加えることも難しい。
空間のフォルムをもって切り取られる空間の断片は多様な知覚距離と方向をもって観察者の中に新たな認識として結ばれ、時々刻々と変容する所与の空間に対する観察者の記述を生む。
本研究は所与の空間との接続法を考える実験的試行である。あるいは都市、風土としての所与の空間を、フォルムを以て記述し、現代に呈示することである。
1985年 | 岡山県生まれ |
2004年 | 岡山県立岡山朝日高等学校 卒業 |
2009年 | 早稲田大学理工学部建築学科 卒業 |
2011年 | 早稲田大学大学院建築学専攻 修了 |
現在– | (株)日建設計 勤務 |
受賞歴 | |
2006年 | 第3回コンチネンタルホーム住まいのデザインコンテスト 奨励賞受賞 |
2007年 | 東京建築士会住宅課題賞 優秀賞受賞 |
2008年 | AIA Japan(アメリカ建築家協会日本支部) Design Award2008 Student Award 受賞 |
2009年 | 第18回JIA東京都学生卒業設計コンクール 出展 |
2009年 | リトアニア-日本 国際建築ワークショップ East-East II リトアニア行政特別賞 受賞 |
2009年 | ギリシャ–日本 国交100年記念国際建築ワークショップ Organic Architecture 学生選抜 |
2010年 | AIA Japan(アメリカ建築家協会日本支部) Design Award2010 最優秀賞 受賞 |
2011年 | 日本建築学会近畿支部設計競技 佳作 受賞 |
2011年 | レモン画翠「学生設計優秀作品展修士部門」出展 |
2011年 | トウキョウ建築コレクション2011全国修士設計展 出展 |
2011年 | 早稲田学生文化賞 受賞 |
2011年 | 早稲田建築設計賞 受賞 |