1987年 | 埼玉県生まれ |
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2010年 | 芝浦工業大学工学部建設工学科 卒業 |
2011年 | 「Hyper den-City 東京メタボリズム2」(INAX出版)にて掲載された「東京計画2010」を担当 |
2012年 | 芝浦工業大学大学院建設工学専攻 修了 |
現在 | 北京新領域創成城市建築設計諮詢有限責任公司 勤務 |
「SLAB-CITY」- 超高密度都市の提案 -
- 氏名
- 大野 剛
- 所属
- 芝浦工業大学大学院 理工学研究科 建設工学専攻
- 研究室
- 八束研究室
作品概要
都市への人口流入が止まらない。これは日本だけに限らず世界的な現象である。国連の調査によれば2050年には世界人口の約80パーセントの人が都市に住むという調査結果が出ている。それには様々な理由が考えられるが、ここでは割愛する。問題として取り上げたいのは「都市に人口が集中しているという現象」である。3.11の東北関東大震災は皮肉にもこの状況を加速させるであろう。人口集積を許容する為の更なる空間の高々度立体利用、人口集積を許容する都市へのアプローチが必要とされている。都市への人口集中が止まらないのであれば、人口が集積する事を前提としてこれからの都市空間を考えなくてはならないのではないだろうか。これが本研究の出発点となる。それは高密度をネガティブに捉えた上では無く、ポジティブに捉えた上での設計なのではないだろうか。従って、積極的に高密度化を促し、超高密度を許容する都市空間の開発を本研究の目的とし、設計という形で提示する事を目的とする。果たして超高密度都市=人口が超集積した都市とはどのような都市なのか。
デザイナーであるブルース・マウは著書「マッシブ・チェンジ」において、
「密度は急速にグローバルな条件となりつつある。」
と説いている。密度がグローバルシティにおける条件であるならば、超高密度都市の開発は十二分に意義のあることであると言える。