1986年 | 埼玉県生まれ |
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2010年 | 東洋大学工学部建築学科 卒業 |
2012年 | 東洋大学大学院工学研究科環境・デザイン専攻博士前期課程 卒業 |
現在 | 株式会社荒井設計 勤務 |
美意識の体系化に関する研究 - 建築の形態分析を通じて -
- 氏名
- 勝野 真弓
- 所属
- 東洋大学大学院 工学研究科環境・デザイン専攻
博士前期課程 - 研究室
- 工藤和美研究室
作品概要
芸術、そして建築において人間は古くから美しい形やプロポーションに憧れ、造形における美というものを求めてきた。美の決定というものは多くの場合、人間の美意識によって決定されているが、果たしてそこにはどのような意識が作用し形態の決定に反映さているのか。本研究ではそのことに焦点を当て、一個人の美意識、ここでは私自身の美意識を題材として研究に取り組んだ。分析の流れとしてまず私自身がその形態に対して美しいと感じる建築100作品を雑誌『新建築』から選出する。選出した作品の形態を把握しやすくするために、開口と装飾を排した3Dモデルを作成し、その形態を美の形式原理を用いて分析していく。美の形式原理とは人間が美しいと感じる図形のパターンを宮下孝雄が整理し、言語化したものであり、「統一」、「繰返し」、「漸層」、「対称」、「釣合い」、「律動」が存在する。この6項目の形式原理それぞれがどの程度存在するかを確認するために、項目ごとに得点をつけていく。得点付けの結果を単純に合計したものと、因子分析にかけてそれぞれの数値、言語を導き出す。最終的に導き出された数値や言語を自己の美意識の偏りとして捉え、それらを可視化するために、敷地の条件等と組み合わせつつ、建築の設計、ここでは形態決定に反映させる。