1986年 石川県生まれ
2012年 日本大学大学院理工学研究科建築学専攻 修了
現在 KAJIMA DESIGN 勤務
作品
2010年 かまぼこカーテン受賞
2010年 八幡浜アートプロジェクト 最優秀賞2012年 修士設計 奨励賞
など
地方中心市街地において、浄土真宗寺院は在家仏教として民衆に親しまれたが、鉄道の普及により境内は、軸のある正面性を消失し、伽藍の近代化により今日では都市に対して空洞化している。このような現状に対し、現代社会における寺院活動の役割として学習と療養の場を新たに境内に設け、昭和期に境内に展開された幼稚園・会館といった機能を解体・再編し、新規伽藍として、求心性のある宗教空間を構築する。
不整形な市松状配置した新規伽藍により分割された境内空地は、雁行する配置により性格の異なる広場が連続するシークエンスをつくる。宗教・公共性の象徴である屋根を現代的な設計手法とし、二階スラブと屋根の間を構造体とすることで、既存本堂の縁側と連続する列柱の水平方向に広がる屋根裏空間とする。繊細な柱による「間」は、屋根勾配により多様なアクティビティの場をつくり、外部空間との距離をそれぞれのシーンごとにコントロールし、外部と内部の曖昧なインターフェイスをつくる。そして、寺院境内のGLは浮遊する大きな屋根のかかる集会の場となり本堂と町家をつなぐ新たな風景をつくる。
寺院境内と都市の関係・内外の関係・内部空間での関係をコントロールすることで宗教空間のもつ閉鎖性と地域に開かれた開放性を併せもつ新しい公共空間としての寺院境内を再構築することを考える。
1986年 石川県生まれ
2012年 日本大学大学院理工学研究科建築学専攻 修了
現在 KAJIMA DESIGN 勤務
作品
2010年 かまぼこカーテン受賞
2010年 八幡浜アートプロジェクト 最優秀賞