1986年 北海道生まれ
2009年 日本工業大学工学部建築学科卒業
2012年 日本工業大学大学院工学研究科建築学専攻修了
Complex along the Wall - 行為の複合による都市・建築空間の構成 -
- 氏名
- 畑端 直翔
- 所属
- 日本工業大学大学院 工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 足立真研究室
作品概要
現代の都市では、様々な用途が複合されたいわゆる複合建築が多くみられる。それらは用途に応じた空間の組み合わせによってつくられているため、建物内では多様な活動が行われているが、用途相互の関係は少なく、独立した空間ごとに別々の人の活動を想定した複合となっている。しかし、建物の用途を複数の人の行為の総体として捉えるとひとつの目的のために様々な行為が行われたり、異なる行為の人が同じ空間に存在したりなど、より細かい水準で行為の複合を考えることができる。
計画地は、日暮里の繊維街の近くの街区を敷地とした。ここでは地域の生活圏の中に繊維街や専門学校などがあり外から訪れる人が多いことや、韓国系の店舗や町工場といった、地域の人も日常的な関わりが少ない用途がある。そのような状況を踏まえ用途どうしが空間的に結びつくことで、従来は関係の稀薄なものどうしの接点となり、関係性をつくり出すような複合施設を提案する。