1986年 宮城県生まれ
2010年 法政大学建築学科 卒業
2012年 法政大学大学院 デザイン工学研究科
建築学専攻修了
切り欠かれた境界 - 児童館とコミュニティセンターの複合施設の提案 -
- 氏名
- 松本 明博
- 所属
- 法政大学大学院 デザイン工学研究科 建築学専攻
- 研究室
- 渡邊真理研究室
作品概要
公共施設という様々な人が自由に使える施設において、それぞれ違う目的を持った人が集まるという状況に可能性を感じた。
今日の公共施設は様々な人や機能を許容するため、あまりにも完結的な空間としてつくられている。それは使用者、管理者側にとって使いやすく、管理しやすい空間である。しかし、このようなすべてを許容した空間は、かえって行為を単一化し、人の行為がもつ多様性を包容できない空間となってしまっているのではないか。
大規模な再開発が行われ高層マンションや大型商業施設が増え続ける、現代都市の象徴ともいえる豊洲に注目した。若い世帯と子供が増加している豊洲において、高層マンションという孤立した居住環境が多い中、住民同士のコミュニケーションが生まれるきっかけとなる場はとても重要である。部屋の使い方や使い易さを求めるが故の室内で完結した空間ではなく、部屋と部屋、部屋と外部といった周りの環境でつかわれ方が変わってくるような、本来の人の行為の多様さを許容する施設が求められると考えた。
本設計では空間の境界を操作することで、遊びの発見やコミュニケーションを生む意外性や偶然性がある空間、隣の部屋との関係で使い方が変わっていくような空間を設計する。