作品詳細

Aleatoric houses -case of shimoochiai-

氏名
近藤 真巧
所属
明治大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
研究室
計画設計(田中)研究室

作品概要

都心の均質な住宅地の更新を考える際に住戸間の関係や接道条件の関係に着目した外部空間を生成する更新方法を敷地の区画を維持する事を前提条件にした場合で建替えシミュレーションを通して考察する。論文編では東京の住宅と家族構成の変遷から核家族化と住戸の縮小化を明らかにし、対象区域の変遷から敷地の細分化が進んだ事を明らかにした。そして対象区域から都心の均質な住宅地を選出しケーススタディ対象敷地を選出した。次に参考事例を新建築と住宅特集から選出し、外部空間を生成しながら計画住戸に取り入れている事例を分類した。その作品群からハーフ&ハーフ型、プライバシーウォール型、L字ボイド型の3つの構成方法を抽出した。その3つを現状、建蔽率、容積率を最大にして建替えた場合、抽出した構成で建替えた場合で分析を行った。その結果、接道条件別に適合する構成が異なる事が明らかになった。角地ではL字ボイド型を軸にプライバシーウォール型やハーフ&ハーフ型を用いる事で異なる角度からの視線をレベル差も用いて展開することが有効で住戸間、南北に接道する住戸ではハーフ&ハーフ型とプライバシーウォール型の組み合わせで実質的な住戸間の距離をハーフ&ハーフ型で生み出しながらプライバシーウォール型で視線をコントロールするような構成が有効であることが明らかになった。論文編ではそれを発展させ12戸を設計し、外部空間が連動する段階的更新を計画する。

プロフィール
近藤 真巧
1988年 神奈川県生まれ
2006年 私立武相高校 卒業
2010年 明治大学理工学部建築学科
(計画設計(田中)研究室) 卒業
2012年 明治大学大学院理工学研究科建築学専攻
(計画設計(田中)研究室) 修了
現在 株式会社松田平田設計 勤務

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