PROJECTS DETAIL
作品詳細
集合住宅から生まれかわるマチ
- 街路性を内包する集合住宅を核と
した段階的マチの更新手法 -
- 氏名
- 塩脇 祥
- 所属
- 神奈川大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 重村力 + 三笠友洋
建築デザイン研究室 - 作品概要
-
都市の中には昔からの営みや町並みを残す町が存在する。そのような町においても集合住宅は単体として町の中へ入り込み、既存の町の魅力を破壊する。集合住宅はマチに対してどのような存在になりえるか。マチと共に再考していく必要がある。
本計画では昔からの町並みの残る墨田区京島の木密市街地において,老朽化した木賃アパートの建て替えを核とし、住環境を改善していく段階的更新手法を提案する。マチの中に集合住宅を核としてマチの更新を行なうための小さな群をつくる。この新しい住宅群を【クラスター】と呼ぶ。核となる集合住宅は最小拡幅と耐火性の向上、立体街路による新街路の創出を行い、クラスターは建て替え可能範囲となる。核となる集合住宅は連結建て替えを段階的に行うことでクラスターを広げることができ、小さなクラスター同士が次第に広がり,つながっていく事でマチ全体を更新していく。さらにマチを取り込むため2つの要素、Façade box,拡張余地を用いることで京島らしさを継承する。
縮退する都市において経済論理支配された集合住宅は今なおつくられ続ける。集合住宅はマチを救うものになり得る。集合住宅がマチを生まれかわらせていくひとつの可能性をここに示す。
プロフィール
- 1989年
- 神奈川県海老名市にて誕生
- 2013年
- 神奈川大学 工学部
建築学科 卒業 - 2015年
- 同大学大学院 工学研究科
建築学専攻 修了
作品イメージ
作品ファイル(PDF:7.0MB)