PROJECTS DETAIL
作品詳細
知覚的散策
- ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸の
開口部と動線による再構成研究 -
- 氏名
- 山口 文
- 所属
- 昭和女子大学大学院
生活機構研究科
環境デザイン研究専攻 - 研究室
- 田村圭介研究室
- 作品概要
-
<ここに人を一人描きます。この人を住宅の中へ入れてみましょう。彼は前へ進みます。そして新たなヴォリュームと新たな光。もっと歩みを進めるとまた別の光が差し込み、そして、もっともっと進んでいくと、光のあふれる場所、そしてすぐ横には薄暗がりがあるという具合。これら各ヴォリュームは次々と様々の明暗を繰り広げると、人はそれを呼吸するのです。>コルビュジエの詞から本研究は始まる。
人間は空間にそれぞれの記憶や感覚を宿らせる癖があるが、最も体感に近い<知覚>を起点とし設計を行うことで、建築と人がもっと寄り添うことが出来るのではないかと考えた。<知覚>という点から、ル・コルビュジエ建築のラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸を題材に挙げ、再構成を行なう。
現地調査をもとに「ルート抽出-A 」「ルート抽出-B」と徐々に実体験に近づけ、ラロッシュ邸をほどくことで<知覚>を抽出。知覚を可視化することで「ツール」を形成し再構成を行なった。
コルビュジエはモデュロールなどの規格を定義し箱に落とし込む設計手法を行なっていたが、本研究ではプログラムや敷地を無くし、コルビュジエ建築の開口部における知覚的魅力を主役として設計を行なうことで新たな視点からのコルビュジエを再定義できたのではないかと考えている。
プロフィール
- 1990年
- 北海道出身
- 2013年
- 昭和女子大学 生活科学部
環境デザイン学科 卒業 - 2015年
- 昭和女子大学 生活機構科
環境デザイン研究専攻 修了
作品イメージ
作品ファイル(PDF:1.5MB)